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ウルトラマラソンってどんな大会?
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一口にウルトラマラソンと言いますが、ウルトラマラソンとはどのような大会のことを指すのでしょうか。フルマラソンは42.195kmと決まっていますが、ウルトラマラソンに距離の決まりなどがあるのかなど、ウルトラマラソンのおすすめポイントなども併せて紹介します。
フルマラソンの距離を超えたらウルトラマラソンである
撮影:えなまる
ウルトラマラソンには特に距離の規定はなく、フルマラソンの距離を超えるマラソンのことを総じて「ウルトラマラソン」としています。国内では100kmの大会が多いですが、石垣島ウルトラマラソンは60kmの大会ですし、小江戸大江戸200kのように200kmのコースがある大会などもあります。
鯖街道ウルトラマラソンのように山中を走るトレイルランとロードが交互に現れるような大会もあります。いろいろな特色を持った大会がありますが、これら全てウルトラマラソンと呼ばれます。
完走するのはイメージよりも難しくない
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一般的にウルトラマラソンのタイムはフルマラソンのタイムの3倍になると言われています。そしてウルトラマラソンの制限時間は14時間付近の大会が多いです。フルマラソンを止まらずに、4時間30分で走れる走力があれば完走は可能です。
ウルトラマラソンはフルマラソンと違い、止まらずに走り続けるというものでなく、エイドごとに給水や給食などで立ち止まることが多いです。そして、辛くなったら歩いても大丈夫。十分制限時間に間に合います。マラソンよりスローペースでスピードはいりません。どうでしょうか、完走できる気がしてきませんか?
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フルマラソンの次の目標にもおすすめ
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フルマラソンを何度も完走していると、初めて完走したときの感動や、達成感はなかなか得られないのではないでしょうか。次の目標は記録の更新であったり、全国各地の大会に出ることなどになると思います。フルマラソンへの刺激やモチベーションが下がってきたと感じていたら、ウルトラマラソンへの出走を視野に入れてみませんか?大会へ向けての練習や準備、そして完走を果たした時、きっと新たな刺激となり感動となるでしょう。
高低差があまりなく初心者向けのおすすめのウルトラマラソン5選
ウルトラマラソンにはいくつもの大会がありますが、ここでは100kmの大会に絞り紹介をしていきます。まずは、高低差があまりなく、初心者向けの大会を紹介します。高低差がない大会は海や川、湖の付近を走る大会が多いです。
四万十川ウルトラマラソン
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ウルトラマラソンでは珍しくエントリーが抽選になるこの大会。最大の魅力は何と言っても「最後の清流」と言われる四万十川を望みながら走る後半のコースです。コース途中の沈下橋を渡るときは四万十川の流れを間近に見ることができ、自然の豊かさを堪能できます。完走へと導くペーサーも12時間・13時間・14時間と設定されており、完走の目安にも困りません。60kmコースも併設されており、地元の方の熱い歓迎もおすすめのひとつです。
四万十川ウルトラマラソン公式HP
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
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雄大な富士山を眺めながら富士五湖を巡るコースを走る大会です。
3LAKES(71km)・4LAKES(100km)・5LAKES(118km)と、巡る湖の数によってコースが分かれています。自分が挑戦したい距離に挑めるので初心者の方から熟練者まで、多くの方に楽しめる大会となっているのもポイントです。例年4月に開催されており、気温が低めで走りやすいこともおすすめです。
チャレンジ富士五湖公式HP
柴又100K ~東京⇔埼玉⇔茨城の道~
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柴又公園をスタート&フィニッシュとし、江戸川沿いを埼玉県から群馬県へと上流へ走っていき折り返すコースです。河川敷を延々と走るということで高低差は少なくフラットなコースが特徴。ウルトラマラソンとしてはスタート時間が遅く、朝6時30分からとなっており、東京駅・上野駅からは始発にのって参加できるというアクセスの良さは他にはないポイントです。エイドも充実していますが、河川敷を終始走るので日影がなく関東にて6月開催という気候も相まって暑さ対策は必須です。
※2019年は5月開催
柴又100K公式HP
サロマ湖100kmウルトラマラソン
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毎年6月に北海道のサロマ湖周辺で開催される大会です。100kmの世界記録が男女ともこの大会で記録されています。このことからも気候がよく、コースもフラットで記録が出やすい=初心者にもやさしいコースであることがわかります。10回出場すると「サロマンブルー」という称号が与えられ、ゼッケンが専用のブルーのものになります。エントリーは先着順ですが、とても人気がある大会で毎年エントリー時には定員締切が早くなっていますので、申込日の確認は忘れずに行いましょう。
サロマ湖100k公式HP
茨城100kウルトラマラソンin鹿行
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2019年3月に第1回目が開催された新しい大会になります。「日本一フラットな大会」をウリにしていてアップダウンはほぼありません。3月に開催されランニングにはちょうどいい気候でフラットなコース、初めての方も完走しやすい大会になっています。新しい大会ということで運営面ではまだ未知の部分があろうかと思いますが、今後にも期待できる大会です。
茨城100k公式HP
せっかく走るなら厳しいコースを!な方におすすめのウルトラマラソン5選
せっかくならウルトラマラソンの洗礼を浴びてみたい!というチャレンジ精神旺盛な方もいるかと思います。そんな方におすすめの大会を紹介します。コースはシビアですが、初挑戦でもしっかりと練習を重ねれば完走可能な大会もあるので、初めてウルトラマラソンに挑戦する方も臆せずチャレンジしていただきたい大会です。
飛騨高山ウルトラマラソン
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飛騨高山の山々を走るこの大会。ウルトラマラソンの醍醐味を味わうなら飛騨高山ウルトラマラソンをおすすめします。地域を挙げて大会を盛り上げようとしている熱気、心が折れそうになるほどの坂道、エイドでの名産品の数々…全てを味わうことができる大会です。上り坂全てを足した獲得標高が2100mと坂道が多く難易度は高いです。千光寺での108段の階段、それすらも霞んでしまう千光寺へと続く激坂、そしてエイドでの飛騨牛はぜひ一度味わうことをおすすめします。
飛騨高山ウルトラマラソン公式HP
白山白川郷ウルトラマラソン
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世界遺産である白川郷。その白川郷合掌造りをスタートとし、集落を走ることができる大会です。それだけでなく絶景の白山白川郷ホワイトロード、白山手取川ジオパークを走りぬくコースは自然がいっぱいです。コースは前半に最高点1445mまで一気に上り、一気に下るという厳しいコースになっています。コースは厳しいですが雄大な景色に包まれながらのランニングは爽快です。レース前日からレース翌日の観光も含め、おすすめの大会ですよ。
白山白川郷ウルトラマラソン公式HP
丹後100kmウルトラマラソン
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「灼熱の丹後」とも呼ばれることがあるこの大会。そう呼ばれる理由は開催時期にあります。残暑厳しい9月の第2日曜日もしくは第3日曜日に開催されているため、例年ランナーが暑さに苦しめられることも多く、完走率も低めになっており、難コースと言われるゆえんを物語っています。コースの高低差は60kmすぎに碇高原への400mの上りがあり、ここでもランナーを苦しめています。
丹後100km公式HP
村岡ダブルフルウルトラランニング
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ここから紹介する二つの大会はウルトラマラソン初心者が完走するには厳しい大会となります。「西の村岡、東の野辺山」と評されるウルトラマラソンの西の雄です。兵庫県美方郡香美町の村岡区にて9月に開催されています。獲得標高は2550mにもなり、アップダウンが大きく、コースに平地はほとんどありません。エイドはとても充実しており、この大会の名物のひとつです。100km、88km、66km、44kmと細かく部門が分かれているので短い距離から始めてみるのもいいでしょう。
村岡ダブルフルウルトラランニング公式HP
星の郷八ヶ岳野辺山高原100㎞ウルトラマラソン
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「西の村岡、東の野辺山」と評されるウルトラマラソンの東の雄です。獲得標高は2080mですが、野辺山ウルトラマラソンの難易度を上げているのが、70km付近から79km地点の馬越峠へと続く坂道です。その坂を攻略した後のゴールへと続く緩やかな登り坂もランナーの足を苦しめます。事前の説明会では、野辺山の中間点は50km地点ではなく79km地点だと言われるほどこの坂がポイントになっています。「野辺山を制する者はウルトラを制する」とまで言われているこのコースにいつか挑戦してみてはいかがですか?
星の郷八ヶ岳野辺山高原100㎞ウルトラマラソン公式HP
ウルトラマラソンに出場して新たな感動を得よう!
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この記事ではフラットなコースの大会と、難易度が高いウルトラマラソンを紹介しました。ここでは紹介できていないウルトラマラソンもまだまだあります。100kmのウルトラマラソンでは距離の短い部門が同時に開催されていることもありますので、まずは短い距離から始めてみるのもいいかもしれません。ウルトラマラソンに出ようかお悩み中でしたら、是非参加されることをおすすめします。きっと新たな世界が広がりますよ!