- 更新:2020.05.19
- 作成:2019.12.04
重りランは危険?初心者がランニングで重りをつけてはいけない理由
皆さんは、ランニングをするときにアンクルウェイトを使用してランニングに取り組んだことがありますか?脚に重りをつけることによって、手軽に脚に負荷をかけることができ、ランニングの効果を高めてくれそうですよね。しかしながら、重りをつけてのランニングは、実はかなりの危険をもたらすのです。今回は重りをつけてランニングをすることが身体やランニングフォームにどんな影響を与えるのか紹介していきます。正しいランニングの知識を身につけていきましょう。
記事の目次
- やってしまいがちな「重りラン」。その効果は?
- ランニングで重り付けることのリスク
- ランニングで重りをつけても意味がない!フォームが崩れて怪我をするかも
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やってしまいがちな「重りラン」。その効果は?
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皆さんは、脚に重りをつけてランニングをする人を見かけたことはありませんか?ホームセンターやスポーツショップなどでは、アンクルウエイトと呼ばれる、脚につける重りの器具が売られています。一見、脚に重りをつけてランニングに取り組めば、トレーニング効果が高まりランニングが速く走れるようになると思いますよね。
しかしながら、脚に重りをつけてランニングに取り組むことで、ランニングが速くなるということはないのです。それはなぜでしょうか?
重りアリと重りナシではそもそも体の使い方が違う
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重りをつけて走るランニングと重りなしの場合では、そもそも体の使い方が違ってきます。そのため、重りをつけたからといってランニングのパフォーマンスには直結しません。足首に重りをつけたところで、発揮される筋力は脚を持ち上げる筋肉になります。
しかし、ランニングは地面を蹴る力によって前に進み走ります。そもそも走るときに使用される筋肉や体の使い方に違いがあるため、ランニングには効果が期待できません。
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重りを外したからといって速く走れるようにはならない
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また、脚の重りを外した後って、脚が軽く感じるため脚の回転が速くなった感じがしますよね。しかしながら、感覚的には軽く感じて速く脚が動いているように感じますが、実際には重りを外したからといって脚が普段よりも速く動いているということはありません。
人が走るときは地面を蹴った力によって前方に進みます。しかし、脚に重りをつけた場合は、地面を蹴る力には影響を及ぼさず、脚を引き付ける筋肉に刺激を与えるだけです。そのため走りの速さにはほとんど影響を及ぼしません。
ランニングで重り付けることのリスク
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ランニングの際にアンクルウエイトを脚に装着し、重りをつけることは効果がないどころかケガの発生率を高め、ランニングフォームを崩しやすくなるなどのリスクをもたします。せっかくランニングを行うのにリスクが増えるなんて嫌ですよね。重りをつけることがなぜリスクをもたらすのでしょうか?重りを脚につけることによるリスクの原因を探っていきましょう。
余計な負荷がかかるので怪我をしやすい
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まず、脚に重りをつけることによって、普段のランニングではかからない余計な負荷がかかるため、バランスを崩し転倒やねん挫などのケガを起こしやすくなります。
また、ランニングの際は、脚や膝に体重の3倍の負荷がかかるといわれています。負荷のないランニングであってもこれだけの負荷がかかるのに脚に重りをつけることによて更なる負荷が脚や膝に加わりケガを起こすリスクを高めます。
ランニングフォームが崩れやすい
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さらに、脚に重りをつけて走ることによってランニングフォームを崩しやすくなります。脚に重りがつくことによって、脚の動きと腕の振りのリズムに違いが生まれ、走りのリズムが崩れやすくなります。普通にランニングを行う場合と比べ体に変に力が入ってしまいフォームが狂います。
さらに、フォームが崩れると転倒などケガを発症させるリスクを高めてしまうなどの悪循環も招きます。
ランニングで重りをつけても意味がない!フォームが崩れて怪我をするかも
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ランニングを行うときに脚に重りをつけて走るのは、ランニングのパフォーマンスの向上に効果がないばかりか、フォームの乱れやケガの発生率の向上など様々なリスクを高める要因になります。ランニングを行う際は重りはつけずに自重だけで走るようにしましょう。健康的に、そして安全にランニングに取り組んでいけれるようにしましょう。
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