何が変わった?「Polar Vantage V2」の進化をチェック!
ポラールのマルチスポーツウォッチ「Polar Vantage V2」が発表され、2020年11月5日(木)に発売される予定です。今回の新作は2018年に発売された「Polar Vantage V」の後継となるフラッグシップモデルで、前作から大きな進化を遂げて登場します。どんな機能が加わったのか、詳しく紹介していきます。
軽量化されたのにバッテリーは大幅アップ!
重さはリストバンドも含めて、52g。前モデルよりも14gも軽くなり、トレーニングでも気にならない軽量性を実現しました。
さらに驚きなのが、軽量化しつつも、バッテリーの容量がアップしていること。GPSや心拍などの全機能をフル活用した場合は最大40時間、省電力設定にした場合は最大100時間の連続使用が可能です。
また、ボディ素材に採用された新設計のアルミニウム合金素材は、軽量化に貢献しているだけでなく、より安定したGPSの受信を可能し、精度が向上しています。100mの防水にも対応し、高い堅牢性(耐衝撃、防水、防塵など)を持った、ミルスペック「MIL-STD-810G」準拠の高規格ボディです。
改良された「高精度心拍センサー」で正確な計測が可能に
Vantage V2には、最新型の「Polar Precision Prime」を搭載した高精度心拍センサーが採用されています。グリーン、レッド、オレンジの3色のLEDを計10個使用して、手首の血管の状態をより正確に把握することができます。
もともと、心拍数の計測で高い実績を持つポラールですが、「接触型センサー」や「3D加速度センサー(手の動きで発生する誤差を補正)」も組み合わせ、新開発のアルゴリズムを活用することで、より精度の高い計測が可能になりました。
「パフォーマンステスト」で自分の力を把握しよう
「Vantage V2」には、新たな機能として、自分の力を数値化してくれる「ランニングパフォーマンステスト」が搭載されています。
時計の画面に表示される指示通りに徐々にスピードを上げていくビルドアップ走を行い、最大有酸素スピード(MAS)、最大有酸素パワー(MAP)、最大酸素摂取量(VO2max)を計測します。テスト結果によって、心拍ゾーン、スピード、パワーゾーンが最適化され、自分の現在の能力に合ったトレーニングを行うことができます。
「エネルギー補給アラーム」で補給のタイミングを逃さない!
長時間動き続けるランナーにとって、水分やエネルギーの補給はとても重要です。「Vantage V2」に搭載された「FuelWise」機能を使えば、エネルギーの補給回数を事前に把握することができ、適切な量の補給食を用意することができます。
トレーニング中には、心拍数の状況に応じて、適切なタイミングでエネルギー補給のアラート通知をしてくれます。トレランでは補給のタイミングを決めるのが難しく、途中でエネルギー不足により走れなってしまう方もいるので、時計が通知してくれるのは安心ですね。
トレランや登山でも活躍!パワーアップしたアウトドア機能
今年の6月に発売されたアウトドアスポーツウォッチ「Polar Grit X」から搭載されているアウトドアに役立つ機能が、「Vantage V2」にも搭載されています。
ルート作成アプリ「Komoot」と連携したナビゲーション機能、上りや下りの状況を記録する「Hill Splitter」機能、天気予報表示機能の3つが新たに採用。ナビ機能では、分岐地点で進む方向を知らせてくれるので、行ったことの場所でのトレランも安心ですね。走った後には「Hill Splitter」を使って区間ごとに分析を行えば、今後のトレーニングに役立てることができます。
アスリートが実際に使って性能の高さを実感!
2020年10月15日の製品発表会では、ポラール契約アスリートであるトレイルランナーの宮崎喜美乃さんが、事前に「Polar Vantage V2」を使い、その使用感をレポートしてくれました。アスリートも満足する充実の機能性について、一部抜粋して紹介します。
「ランニングパフォーマンステスト」の正確性
上記のデータは、宮崎喜美乃さんが行ったランニングパフォーマンステストの結果です。すぐ下には、専門的な計測機器を使って最大酸素摂取量(VO2max)を測りながら、トレッドミルを走った時のデータを並べています。
多少の誤差はありますが、ほぼ同じような計測データが取れていることがわかりますね。宮崎さんは、普段は大学の研究機関でこのような計測を行っているそうですが「外出に制限もある中で、自宅の近所でも簡単に正確なデータが取れるのは大きなメリット」と話していました。誰でも気軽に専門的な計測ができるのは嬉しいですね。
「Hill Splitter」は全てのランナーに役立つ?
続いて、宮崎さんは「Hill Splitter」のデータを紹介してくれました。宮崎さんは日頃から、心拍数を一定に保つというマフェトン理論をベースにトレーニングを行っているそうですが、今回はアップダウンのあるトレイルでのトレーニング結果を説明してくれました。
上りと下りを繰り返す場合、心拍を一定に保つのは簡単ではないですが、「Hill Splitter」を使って分析することで自分の課題を見つけることができます。上りと下りの心拍の差を揃えて、体への負担を一定にすると、長く走れるようになったり、内臓疲労が軽減されたりするそうです。
また宮崎さんは、トレイルランナーだけでなく、フルマラソンを目指すランナーにも活用するメリットがあると言います。「下りが弱いと、フルマラソンの後半で失速することが多いので、クロスカントリーの練習などをした際にこのようなデータを使ってトレーニングに活かすのが良い」と教えてくれました。
「Nighty Recharge」で睡眠の質を改善しよう
最後に、宮崎さんは、自律神経のステータスや睡眠の質を計測できる「Nighty Recharge」の結果を説明してくれました。
左がお酒を飲んだ時、右は飲んでいない時のデータですが、お酒を飲むと自律神経のステータスが悪化し、睡眠の質が下がっています。もともと晩酌が好きだったという宮崎さんですが、この結果を知ったことで、お酒をやめることにしたそうです。
もちろん市民ランナーがそこまでストイックにする必要はないですが、睡眠はパフォーマンスに大きく影響を与えるもの。睡眠の質が悪い状態が続けば、健康にも影響が出る可能性もあるので、日頃から自分の状態をチェックできるのは良いですね。
ランニングの質を高めるプレミアムモデルを手に入れよう
「Polar Vantage V2」は、マルチスポーツウォッチとして、プロユースにも対応するフラッグシップモデル。ランニングやトレイルランニングはもちろん、日常生活のサポートまで、充実の機能を備えているので、スポーツを通して生活を充実させたいと思っている方にはぴったりの1本となりそうです。
〈商品詳細〉
■製品名:Polar Vantage V2
■カラー:ブラック、グリーン、グレー・ライム(M/L サイズ)
■バッテリー:
24 時間心拍計測使用で最大 7 日間 高精細記録によるトレーニング連続使用で最大 40 時間 (GPS1 秒毎、心拍計測オン) 省電力設定によるトレーニング連続使用で最大 100 時間 (GPS2 分毎、心拍計測オフ)
■重さ:52g(リストバンド含む)
■サイズ:直径 47mm×厚さ 13mm
■防水:100m 防水(WR100)
■価格:単体 69,800 円(税別)、H10 心拍センサーセット 75,800 円(税別)
■発売日:2020 年11月5日(木)
ポラールの公式HPには、さらに詳しい情報が掲載されているので、ぜひこちらもチェックしてみてください!
「Polar Vantage V2」製品ページ
ITEM
Polar Vantage V2
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