超厚底クッションで弾む!アディダス「ウルトラブースト 21」の特徴や履き心地をレビュー

adidas(アディダス)の「ULTRABOOST(ウルトラブースト)」は、クッション性と反発力を高めたモデルとして長く愛されるシリーズです。最新作の「ウルトラブースト 21」では、今まで以上のアップグレードが行われ見た目も大きく変わりました。そこで今回は「ウルトラブースト」シリーズの特徴から、最新作の進化したポイントまで詳しく解説します。実際に走ったレビューも紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

記事の目次

  • アディダスの「ウルトラブースト」シリーズとは?
  • 最新作がアップデートした3つのポイント
  • 実際に「ウルトラブースト 21」で走ってみました!
  • 「ウルトラブースト 21」はランニングの"楽しさ"を感じられる1足!

アイキャッチ画像撮影:記助

アディダスの「ウルトラブースト」シリーズとは?

まずはアディダスの定番として人気を高い「ULTRABOOST(ウルトラブースト)」シリーズにはどんな特徴があるのか簡単に紹介していきます。

2015年から続くロングセラーモデル

ウルトラブースト21

撮影:記助

ウルトラブーストはアディダスを象徴するランニングシューズの一つ。2015年に初代モデルが誕生してから、何度もアップデートを繰り返してきました。クッション性が優れているだけでなく、反発性もあるため軽やかに走りやすく、初心者ランナーから上級者ランナーまでジョギングを楽しめるシリーズです。

 

また、デザイン性も優れているので街履きとしても人気があり、カラーバリエーションが豊富なのも特徴です。最新モデルである「ウルトラブースト21」は全12色(レディースは11色)もあります。

「ブーストフォーム」を採用したクッショニングモデル

アディダスブーストフォーム

作成:記助

ウルトラブーストシリーズには、モデル名の”ウルトラ”の通り、ミッドソールに「ブーストフォーム」が肉厚に使用されています。

 

このブーストフォームは、アディダスの独自技術であり、数多くのシューズに搭載されています。高クッション・高反発性を兼ね備え、他社のミッドソール用フォームと比較して耐久性が高く、長く履けるのが特徴です。

 

多少重さがありますが、シューズ毎に適したボリュームに調整されており、世界トップの選手が履くスパイクなどにも使われています。

※2019年ドーハ世界陸上の5000mで優勝した、エチオピアのM.エドリス選手が履いているスパイクにもブーストフォームが使われています。

最新作がアップデートした3つのポイント

今回新しく登場した「ウルトラブースト 21」は、前作(ウルトラブースト 20)から大幅にバージョンアップしました。ここからは、アップデートしたポイントについて紹介します。

1. クッション性がさらにアップ!6%増量されたブーストフォーム

ウルトラブーストのクッション性・ミッドソール

撮影:記助(画像左:ウルトラブースト21、画像右:ウルトラブースト20)

画像の通り、「ウルトラブースト 21」は極厚のミッドソールになっており、ヒールの部分は丸くなっているのでリアフット(ヒールストライク/踵から接地)で走る方でも走りやすい設計になっています。

 

ミッドソールのブーストフォームは前作よりも6%も増量。見た目でも分かるほどの厚底で、クッション性があることが視認できるでしょう。

 

ミッドソールの最も厚い部分を計測すると、「ウルトラブースト 20」のブーストフォームは35mmに対し、「ウルトラブースト 21」は45mmと、10mmも厚みが増しています。

 

ただし、その分、重量はウルトラブースト21の方が40gほど重くなっています(25.5cmで比較した場合)。

 

ウルトラブースト20の重量

撮影:記助(ウルトラブースト 20)

ウルトラブースト21の重量

撮影:記助(ウルトラブースト 21)

2. 反発性を高める新技術!「ADIDAS LEP」

ウルトラブーストのアウトソール

撮影:記助(画像上:ウルトラブースト 21、画像下:ウルトラブースト 20)

ブーストフォームは反発性がある素材ですが、クッション性も高いため肉厚にすると”少し沈み込み“過ぎてしまいます。そこで、ウルトラブースト21には反発性を持つプレートをアウトソールに内蔵することで、推進力を生みやすくなっています。

 

ADIDAS LEP

作成:記助

このアウトソールに埋められている黄色いプレートが「ADIDAS LEP(リニアエナジープッシュ)」と呼ばれる新技術。これにより、前作よりも屈曲剛性が15%もアップしています。

 

「ブーストフォーム+ADIDAS LEP」の組み合わせにより、高い反発性を生みストライドが伸びるため、走りやすさに繋がっています。

3. 極上のフィット感を実現!「PRIMEKNIT+」

ウルトラブーストのアッパー

撮影:記助(画像上:ウルトラブースト 21、画像下:ウルトラブースト 20)

アッパーには従来のニット素材をさらに改良した「PRIMEKNIT+(プライムニット プラス)」を使用しており、まるで靴下のようなフィット感を実現しています。

 

画像を見るとわかる通り、前作の「ウルトラブースト 20」と比べるとニット生地がさらに細かくなっており、伸縮性が増しています。履くときは無理なく伸び、履いた後は足の形に合わせて縮むような感覚で、フィット感が高くなっています。

実際に「ウルトラブースト 21」で走ってみました!

今回はこの新作である「ウルトラブースト 21」を実際に履いて走ってみました。ここからは実際に走ったレビューを紹介していきます。

 

【試走内容】

・10kmジョグ3回

・20kmジョグ1回

・10kmジョグ3回

※全て別日で実施

サイズ感・フィット感は抜群!

ウルトラブースト21を履いて走る男性

サイズに関しては、普段履いているアディダスのシューズ・スパイクと同じものを選びました。先程の説明の通り、バージョンアップしたニット生地が足にフィットするため、ブカブカさや窮屈さもありません。

 

もしアディダスのシューズを履いたことがあれば、同じサイズを選ぶと失敗しません。日本人の足にフィットするような設計になっていると感じるため、他のメーカーと比較してもフィット感は高い気がします。

 

ニットのアッパーにより足の形にジャストフィットします。そのため、普段よりも小さいサイズを選んでしまうと、窮屈に感じてしまう可能性はあります。もし小さいと感じた場合は、靴下と同じ感覚で履けるニット素材のシューズなので、裸足で履いてみるのも良いでしょう。

走り始めは重さが気にならない躍動感がある!

躍動感があるウルトラブースト21

「ウルトラブースト 21」は前作よりも重量が増しています(340g)。私の手元にあるシューズの中でも一番重いシューズでした。そのため、手に取ってみるとずっしり重さを感じます。アッパーはニット素材で軽いため、シューズ自体の重心がミッドソールにあるイメージです。

 

しかし、実際に走ってみると思ったほど重さを感じないことに驚きました。ボリュームたっぷりなブーストフォームの反発性により、「ぐにゅっ」と沈んで「びょーん」と弾むように躍動感があり、重さを気にすることなく気持ちよく走ることができました。

ペースはゆっくり!楽しくランニングをしたいときにおすすめ

シューズ自体に重さがあるので、ものすごいスピードが出るシューズではありません。ペースの目安としては、鼻で息ができるペース(余裕を持って会話ができるような楽なペース)が良いでしょう。それよりも速いペースで走るときは、3km~5kmまでは快適に走れるものの、脚が疲れてくると、シューズの重さが少し気になってきます。

 

10kmまでであれば鼻で息ができる程度のゆっくりリラックスしたペースで走るのが一番快適。タイムや速さを追わず、純粋にランニングを楽しみたいときにはピッタリのシューズです。

最初は長くても10kmくらいまでの距離で慣らすのがおすすめ

ジョギングのタイム

撮影:記助

20km続けて走ってみたところ、前半は快適に走れるものの脚が疲れてくる後半ではシューズの重さを感じるようになりました。

 

また、ボリュームがあるブーストフォームによって足が沈むような感覚があり、私が普段履いている他のシューズ(アディゼロジャパンやナイキのズームフライ等)と比べると、最初は少し違和感がありました。

 

ところが、20kmを走った後日、10kmほどのジョギングを何回か走っていると、自然とウルトラブーストに適した走りに変わり、違和感がなくなっていきます。

 

履き始めは1km5分30秒~6分00秒ほどのペースがちょうど良かったのですが、慣れた後は1km4分00秒~4分30秒ほどのスピードまで自然にペースアップでき、快適に走ることができました。

 

気持ちよく前に進むシューズなので、長い距離を走りたい気持ちにさせてくれますが、いきなり長距離を走るのではなく、数回履いてクッション性やシューズの重さに脚を慣れさせ、徐々に距離を伸ばしていくのが良さそうです。

「ウルトラブースト 21」はランニングの”楽しさ”を感じられる1足!

アディダス「ウルトラブースト21」を実際に履いた画像

撮影:記助

アディダスの「ウルトラブースト 21」は、前作から大幅にバージョンアップしたハイスペックな1足で、クッション性・反発性が抜群なので快適に楽しく走れます。

 

シューズ自体は340gと重いため、重さに慣れないと最初は違和感があるかもしれませんが、しばらく走ってシューズに慣れてくれば、気持ちよく走れるようになるので安心してください。

 

ランニングを楽しみたい方、クッション性が良くて走りやすいシューズを求めている方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか。デザイン性が良くおしゃれなので普段履きのスニーカーとして兼用できるのも嬉しいですね。

 

〈商品詳細〉

モデル名:ULTRABOOST 21(ウルトラブースト 21)
価格:24,200円(税込)
サイズ:22.0cm – 31.0cm

カラー:メンズ 12色、レディース 11色

adidas 公式サイト

紹介したアイテム

ITEM
アディダス ウルトラブースト21【メンズ】
●重量:340g
●カラー:全12色
●サイズ:24.0~31.0cm
ITEM
アディダス ウルトラブースト21【レディース】
●重量:340g
●カラー:全11色
●サイズ:22.0~26.5cm
1
   

あわせて読みたい

ジム用ウェア
【メンズ・レディース別】ジムの服装おすすめ42選!初心者向けに選び方から解説
運動不足解消に人気なのがフィットネスジム。天候に左右されず、ちょっとした空き時間にトレーニングできるのが魅力です。今回はジム通いを...
エムケイ
最短で目標達成!効果的なマラソントレーニングの組み立て方
フルマラソンの大会は市民ランナーにとってひとつの大舞台。トレーニングを創意工夫し、レース本番「過去の自分を超える瞬間」を迎えること...
Midori
アシックスの「メタスピードエッジ」を徹底レビュー!ピッチ走法向きのレース用ランニングシューズ
アシックスの新作厚底カーボンシューズ、「メタスピードエッジ」を紹介します。メタスピードエッジはメタスピードスカイとの2足展開で走り...
ゴエ
バーベルスクワットの基本3種類、正しいトレーニング方法を徹底解説!
バーベルを用いて行う「バーベルスクワット」は、普通のスクワットに比べバーベルの重さが加わるため、負荷が高く、難易度も上がります。こ...
natsumi0316
ランニングで筋肉が落ちるのはなぜ?筋肉量を落とさず走る対策や、効果的な筋トレも紹介!
ランニングをしても筋肉を落とさないようにする対策方法を解説する記事です。ランニングをすると、筋肉が落ちるのは事実です。とはいえ、適...
ひがしだいすけ
記助
記助

元800mランナー。100mからマラソンまで、観戦するのも走るのも好きです。楽しく走る方法や速く走るためのトレーニングを主に公開するので、お役に立てたら幸いです。