実はトレランシューズのパイオニア
ひょっとしたら、ニューバランスってトレランシューズも作っていたの?という方もいらっしゃるかもしれません。
ニューバランスはトレランシューズではマイナーな存在?
ニューバランスは、最近ではクラシックなスタイルのスニーカーが大人のファッションアイテムとして人気ですが、あくまでスポーツシューズのメーカーであり、かつ創業以来、人間工学に基づいたシューズを作り続けています。
その一方で、ロード用ランニングシューズに比べると、トレランシューズはメジャーなブランドに比べてラインナップも少な目な印象。実際にトレイルのレースでも履いている方を見かける機会も少ないかもしれません。
しかし、最近ではファッションブランドとのコラボしたトレランシューズを発表するなど、注目度は高まってきているようです。
最初のトレランシューズは1977年に発売
実は、ニューバランスでは、「トレイルランニング」という言葉が一般的になるずっと以前からオフロード用のランニングシューズをリリースしていました。
もともと、ニューバランスの地元である北米大陸では比較的なだらかな山々が多く、トレッキングが文化として根付いていたことから、山道を走ることにもごく自然に移行していったということも背景としてはあるのでしょう。
1977年には最初のモデルとなる「Trail355」が発表されており、その歴史は40年以上にも及びます。
ニューバランスのトレランシューズの特徴は?
ニューバランスのトレランシューズには、トレイル用のノウハウに加えてロード用シューズでも採用されている最新の機能が搭載されています。ここでは、ニューバランスのトレランシューズ独自の特徴を見ていきましょう。
最新のクッショニングシステムを採用
ぶ厚いミッドソール部分は、最新の素材「FRESH FOAM MORE(フレッシュフォーム モア)」を使用したものとなっています。ミッドソールにはクッション性と推進力を生む反発力を両立させた「 FRESH FOAM X(フレッシュフォーム X)」を採用。
さらに、アウトソールにはVibram Mega gripを使用することで不整地でも安定した走りを実現する設計となっています。
もう黒爪で悩まされない!「トゥーバンパー」がつま先をガード
トレイルを走ると爪を痛めたり、黒爪で悩まされる、という方は少なくないでしょう。ニューバランスのトイルシューズには爪先を守る為のトゥーバンパーを搭載しています。
またゴアテックスを使用したモデルが用意されていたり、通気性を高めながらゴミの侵入を抑える設計のアッパーを採用されたりと、長距離でも快適に走れるアイデアが満載です。
厚底なのに横ブレしない
近年大流行している厚底シューズ。しかし、トレイルランのような不整地を走る場合には気をつけなければならない点があります。厚底にすることで重心が上がり、左右横方向にブレやすくなったり、場合によっては倒れ込みの原因ともなる可能性があります。
そこでニューバランスでは、独自のサイドウォール構造と、軽量でサポート性に優れたメッシュアッパーを採用することで高いスタビリティを実現。さらに、ソールのサイド部分はハニカム状の構造を採用することで、剛性を高めています。
ニューバランスはもともと矯正靴やアーチサポートをするためのインソールづくりから始まったブランドです。その姿勢は現在も受け継がれ、履き心地の良さや高い機能性に定評がありますが、トレランシューズにもそれはしっかりと生かされているんですね。
シーンに合わせて選びたい!人気モデルを紹介
それでは、ニューバランスのトレランシューズの最新ラインナップを見ていきましょう。
迷ったらコレ!主力モデル「FRESH FOAM HIERRO M RC5」
ニューバランスの主力トレランシューズが「FRESH FOAM HIERRO M RC5」です。
特徴はアッパー部分。柔らかい素材でブーティ(くるぶし丈ブーツ)のようにくるぶし部分をすっぽり包みこむような構造になっており、足首の動きを制限することなく高いホールド性を実現しています。
一見、サイド部分が高くなっているので足入れしにくいのでは?と思われるかもしれませんが、かかとにはストラップ状のヒールタブが付いているので見た目以上にスムーズに足を入れられます。
ITEM
FRESH FOAM HIERRO M RC5
●重量:約344.5g(26.5cm片足:実測値)
●素材:アッパー 合成繊維、ソール素材:ゴム底
●カラー:GRAY
ゴアテックスで雨でも安心!「FRESH FOAM HIERRO M BX5」
FRESH FOAMの高い衝撃吸収性はそのままに、 アッパーの素材に高い防水・透湿性を発揮するGORE-TEX(ゴアテックス)を採用した、ニューバランス・トレランシューズのトップモデル的存在のシューズです。
ゴアテックスは、悪天候・悪条件であるほどその機能を発揮します。長距離でも疲れにくいFRESH FOAMとのコンビネーションにより、天候や道の状況が読めないロングトレイルのレースでは心強いパートナーとなってくれるのではないでしょうか。
ITEM
FRESH FOAM HIERRO M BX5
●重量:約341.5g(26.5cm片足:実測値)
●素材:アッパー 合成繊維、ソール ラバー
●カラー:Black
耐久性重視!「FRESH FOAM TRAIL MORE M CY」
ニューバランスのトレランシューズの中でも耐久性を重視した素材を使用したモデルが「FRESH FOAM TRAIL MORE M CY」です。高い機能性もさることながら、この「ハバネロ」と呼ばれる鮮やかなカラーリングが刺さる!という方も多いのでは?
ITEM
FRESH FOAM TRAIL MORE M CY
●重量:約282g(26.5cm片足:実測値)
●素材:アッパー 合成繊維、ソール ラバー
●カラー:HABANERO
ITEM
FRESH FOAM TRAIL MORE W(ウィメンズ)
●重量:ー
●素材:アッパー 合成繊維、ソール ラバー
●カラー:グレー☓ピンク
トレランシューズでも「ニューバランスはダテじゃない」
ファッションアイテムとしても人気の高いニューバランスの定番「M576」は、実はもともとオフロードを走るためのシューズ、今で言うトレランシューズだったことをご存知でしょうか。
また、近年では、裸足感覚のユニークなトレイルシューズ、MT10(個人的にリバイバル希望!)を発売して話題になったこともあります。
現在、トレランシューズの分野でニューバランスはメジャーな存在ではないかもしれませんが、ロードモデルで培った高い機能性は他社のモデルと比べても決してひけを取りません。
ファッションブランドとコラボするなど、デザインも特徴的なので「他の人が履いているシューズとはちょっと差別化を図りたい」という方には、ニューバランスのトレランシューズは狙い目の一足と言えるかもしれませんね。
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