ナイキの人気シリーズ『ズームフライ』とは?
まずは、ナイキの人気モデル『ズームフライ』シリーズがどのようなものなのか紹介します。
ヴェイパーフライの廉価版!ジョグでも活躍するシリーズ
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ズームフライシリーズは、厚底のレーシングシューズの「ヴェイパーフライ」と一緒に進化してきたシリーズです。もともとはヴェイパーフライの廉価版として、同じコンセプトのシューズを価格を抑えて提供されていました。
従来のヴェイパーフライと比較すると、各パーツのスペックは低いですが、その分耐久性が高く、寿命は長く低価格で購入できるのが特徴です。
初期のヴェイパーフライの寿命は100km程度と言われていましたが、ズームフライは一般的なランニングシューズ(アップシューズ)と同等の寿命の600kmほどなので、ジョグなどの練習用として履きやすいです。
3代目は2回のバージョンアップでさらに使いやすい!
ズームフライ3はズームフライシリーズの3代目。つまり、2回のアップデートが行われています。
◎ミッドソール・アウトソールの変化
作成:記助
ミッドソールの素材はズームフォームから前回のフライニットからリアクトに変化し、クッション性とびょーんと跳ねるように反発性が増しました。さらにアウトソールもヴェイパーフライNEXT%に近い形状になり、安定感が高まっています。
◎内蔵プレートの変化
初期はナイロンプレートであり、カーボンほど反発しないものの耐久性があり長く使えるものでした。前回のフライニット(ズームフライ2)からヴェイパーフライと同じカーボンプレートに変更。
カーボンプレートは剛性があるため、厚底でも接地時に足が沈み過ぎず、反発してしなることで推進力が生まれやすくなっています。
◎アッパーの変化(サイズ感)
作成:記助
前回のズームフライ2はフライニットであるためフィット感が高いですが、雨だと水を吸って重くなるデメリットがありました。
ズームフライ3では「VaporWeave素材」という半透明な素材が使われており、フィット感は高く通気性などもアップし、排水性が良いのでアッパーに水が溜まりにくくなっています。
練習~レース/初心者から上級者まで対応した万能モデル!
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ヴェイパーフライはレース用で上級者専用のシューズのイメージがありますが、ズームフライ3は完走が目標のマラソン初心者の方からサブ3ランナーまで幅広く使えます。
さらに耐久性も高く、厚底でクッション性も高いため練習からレースまで使える履きやすいモデルといえるでしょう。
ITEM
ナイキ ズームフライ3 メンズ
●重量:274g
●サイズ:24.0cm~30.0cm
●カラー:ブラック、ブルー、ホワイト
デザイン、色、軽さ、履き心地と最高です。
色違いでオレンジのをすでに履いてますが、これが良かったのでまた同型を買った次第です、
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楽天みんなのレビュー
ITEM
ナイキ ズームフライ3 レディース
●重量:227g
●サイズ:22.5cm~26.5cm
●カラー:ブラック、ブルー
クッションも良くて履きやすいです。ウォーキング用に購入しましたが足が疲れにくいです。22.5はあまり無いので助かりました。ありがとうございました。
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楽天みんなのレビュー
ズームフライ3をどう使う?他のシューズとの使い分け
ズームフライ3はアップデートを経て、練習からレースまで使いやすい万能なシューズです。ここからはどのようなシーンでズームフライ3を使った方が良いのか紹介します。
マラソン初心者・初マラソン参加のレース用として
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マラソン初心者の方であれば、初マラソンなどのレース用のシューズとしておすすめです。
厚底でクッション性が高いため、マラソンなどの長い距離でも脚のダメージを抑えられ、カーボンプレートによる反発力があるのでスピードも出しやすく走りやすいです。
もちろん練習用としてロングジョグやスピードを出したトレーニングでも使っても問題ありません。カーボンプレートの劣化が気になる方は、マラソンペースなどジョグよりも速いペースで走るときに使うと良いでしょう。
上級者なら練習・ジョグ用のシューズとして
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カーボンプレートによる推進力によりスピードを出しやすいので、上級者であれば練習やジョグ用のシューズとして使うのが適しています。
レーシングシューズとしては重さがあるシューズなので、ジョグよりも少し速いペースで走るときにピッタリです。
サブ3ほどのペース(1km4分00秒~4分15秒)でも快適に走れるので、マラソンペースで走る練習にも適しているでしょう。それ以上速いペースであれば、少し重さが気になる方もいます。
本番でヴェイパーフライを履くなら練習にピッタリ!
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ズームフライ3はヴェイパーフライとシューズの構造が似ているので、本番のレースでヴェイパーフライを履く方であれば練習用として履くと良いでしょう。
接地の感覚や脚の運び方など、脚を慣らしておくためにズームフライ3を普段から履いておくことで、スムーズにヴェイパーフライへ移行できます。
初心者なら2足目のシューズに最適!
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ランニングを始めてしばらく経った人で、1足目にナイキの「ペガサス」や「ボメロ」、「ライバルフライ」などを履いていた人であれば2足目のシューズにズームフライ3が適しています。
ズームフライ3は性能が良いシューズなので、ジョグからレースまで使えるため1足あるだけで幅広く活躍します。
カーボンプレートの反発の負荷に感じることもありますが、ランニングに慣れている方であれば高反発なプレートにも適応しやすいです。
ただ、今まで全く走る習慣のなかった人、これからジョグを始めようと思っている人には、カーボンプレートの反発が強く感じるので、あまりおすすめできません。
ズームフライ3のアップデートに伴う注意点
ズームフライ3はメリットが多い優れたシューズですが、人によってはデメリットに感じる部分もあります。
特に今までのズームフライからアップデートしたことで、浮き彫りになった注意点があるので、どのようなポイントに注意すれば良いか見ていきましょう。
カーボンプレートが硬く足の裏を痛める可能性がある
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ズームフライ3はカーボンプレートが内蔵されており、クッション性が高い素材の厚底シューズでも、足が深く沈みこむのを防いでおり安定感は高くなっています。
しかし、硬いカーボンプレートがあることで接地時に足の裏に痛みを感じることがあります。
接地がカーボンプレートに慣れていない場合や脚の筋肉が未発達の場合に痛むことが多いので、慣れるまでは衝撃が大きくならないようにペースを抑えて走ると良いでしょう。
ミッドソールが柔らかくて踵からだとグラつく可能性がある
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ミッドソールに使われているリアクトフォームはかなり柔らかいので、踵から接地すると上体がグラついてしまう可能性があります。
アウトソールの形状は改良されているので、今までのシリーズよりも安定感は高まっていますが、慣れていないとリアクトの柔らかさに驚く方もいます。
どんな走り方をすれば良い?
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ズームフライ3を最大限活用するためには、カーボンプレートの反発力を上手く推進力に変えて楽にスピードを出す走り方が必要です。
カーボンプレートはフルレングス(踵から前足部まで足裏全体に伸びた形状)なので、プレートが「しなる」ことで大きな反発力が生まれます。
そのため、踵から接地する走り方(ヒールストライク・リアフット走法)だと、プレートの形状が大きく変わりません。
フォアフット走法やミッドフット走法だと、プレートが大きくしなるので反発による推進力も大きくなり、スピードを出しやすくなります。
▼走法については、詳しくはこちら!
目的に合わせてズームフライ3を履きこなしてみよう!
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ナイキのズームフライ3は、クッション性・反発力・耐久性のバランスが良く練習からレースまで走りやすいシューズです。
ある程度ランニングを続けて慣れてきており初マラソンで完走を狙う方から、サブ3以内で走るランナーまで幅広く活躍します。
ナイキ ズームフライ3の特徴を押さえて、自分の目的に合わせて履きこなしてみましょう。
ナイキのランニングシューズ、比較検討したい方はこちらの記事も参考に!