アシックス ゲルニンバスが「23」に進化
ゲルニンバスはアシックスの定番的位置づけのランニングシューズです。
1999年からずっと愛されてきたロングセラー
アシックスにはゲルカヤノやGT-2000、ターサーなど定番となっているロングセラーモデルが存在しますが、ゲルニンバスもその内の一つで、初代がデビューしたのは1999年のことでした。
そこから、常にアップデートを繰り返し、最新型となるゲルニンバス23は2020年12月に登場しました。
ちなみに「ニンバス」(NIMBUS)とは聞き慣れない単語ですが、ラテン語で「雲」の意味です。その名前の通り、雲の上を走るような快適な履き心地が開発のコンセプトとなっています。
ITEM
アシックス ゲルニンバス 23
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ:24.5〜29.0cm
メンズには足幅が広めで、スタンダードではちょっと窮屈、という方のために4E相当の「エクストラワイド」も用意されています。
ITEM
アシックス ゲルニンバス 23 エクストラワイド
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ:24.5〜30cm
ひざの痛みが良くなりました。ありがとうございました。
ジョグ100 を使っていて リピートしようとしましたが、売り切れで購入できず
ジョルト2にしましたら、ひざ痛が発症してしまいました。
アシックスのお問い合わせ窓口の方に ゲルニンバス、カヤノをおすすめいただきました。
もう年ですので(56歳男)ひざは交換できないのでお金には代えられません。
ゲルニンバスに交換してゆっくりジョギングしています。
徐々に痛みも軽減してきました。ありがとうございました。
出典:
楽天みんなのレビュー
クッション性を重視したビギナー向けモデルという位置づけ
アシックスではオンロード用のランニングシューズを、「SPEED」、「ENERGY」そして「PROTECT」の3つに分類しています。
「SPEED」…ターサーに代表される、大会でサブ3などを狙うための本気のシューズです。
「ENERGY」…走る時の効率を上げてラクに長く走ることをコンセプトにしたシューズで、厚底シューズのメタライドが代表的なモデルです。
「PROTECT」…フルマラソンの完走を目指すランナーを対象にしたシューズで安定した接地感とクッション性を重視したモデルで、ゲルニンバス23はここにカテゴライズされています。
「ENERGY」と「PROTECT」の区別がちょっとわかりにくいかもしれませんが、アシックスではビギナーでこの先、レースに出ることも想定しているランナーには「PROTECT」を勧めているようです。
最新型ゲルニンバス23はどこが進化した?
常に進化し続けるゲルニンバス、最新型の23は先代の22と比べてどこが進化したのでしょうか。
ミッドソールにハニカム構造を採用、クッション性を向上
シューズの表面からは見えませんが、ミッドソールには六角形の柱を並べたハニカム状の意匠を施した「3Dスペース構造」を採用しています。着地した時の衝撃で六角形が変形することで衝撃を和らげ、軽量スポンジ材「FLYTEFOAN(フライトフォーム)」とのコンビネーションにより高いクッション性を実現しています。
フィット感を高めたアッパー
アッパーには、エンジニアードメッシュが採用されました。エンジニアードメッシュとは、ナイロンなどの化学繊維を使い、部分ごとに細かく編み込みを変えることが可能な素材です。
つまり、通気性を重視した部分はゆるく、しっかりとしたサポート性が必要なところはきつく編み込むことができるといったメリットがあります。
ゲルニンバス21 、22もまだまだ現役!
性能では新しいゲルニンバス23の方が良いのに決まっていますが、単体でみれば先代の22、先々代の21も十分優れたランニングシューズです。もちろん、在庫のみでサイズや色などが選べないという欠点もありますが、よりリーズナブルに購入できるのは魅力的です。
ただし、製造年が古くなると保管状態がよくない場合には加水分解によってソールが痛みやすくなるというリスクがあることは覚えておきましょう。
ITEM
アシックス ゲルニンバス 22
●素材:アッパー/合成繊維・人工皮革、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ:24.5〜29.0、30.0、31.0、32.0cm
一日に5Kmくらいのジョギングをしていますが、膝をよく痛めます。クッション性重視でこのシューズを選びましたが、期待通りでした。芝の上を走っているような感覚ですけど
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
アシックス ゲルニンバス 22(レディース)
●素材:アッパー/合成繊維・人工皮革、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ 23.0〜26.0cm
ゲルニンバスは以前より愛用していて、大変気に入っています。地面から受ける振動を和らげ、踵や膝が守られているように思います。普段からウォーキングが趣味の友人に試し履きをしてもらったところ、歩きながら、すごく気持ち良いと言い、早速購入したと言っていました。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
アシックス ゲルニンバス21
●素材:アッパー/合成繊維、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ 24.5〜30.0cm
靴底がしっかりしていて、クッション性も良く膝や腰に対する負担が軽減できる。着地圧に応じた緩衝が得られてウォーキングにもジョギングにも最適である。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
アシックス ゲルニンバス21 レディース
●素材:アッパー/合成繊維、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ:22.5〜25.5cm
ゲルニンバス23のメンズとウィメンズはこんなに違う!
男性と女性では身体の構造や筋肉の付き方もかなり違いがあります。特に初心者の場合はなおのこと筋肉量が不足しがちなので、ゲルニンバス23はジェンダー別に最適なクッション性を確保できるように作り分けをしています。
ウィメンズモデルはミッドソールが厚め
ゲルニンバスのメンズとウィメンズの違いでもっともわかりやすいのはミッドソールの厚みでしょう。メンズもかなり厚めですが、ウィメンズはさらにクッション性を高めるために厚くなっています。一般的に女性は男性に比べると筋肉量が少なく、骨格についても男性ほどがっしりとしていないので着地の際の衝撃をより吸収できる構造となっています。
なお、ウィメンズ用といってもサイズは26.5cmまで用意されていますし、デザインもユニセックスな仕上がりなので、男性ランナーが履いても違和感はまったくありません。
故障あけで、走るのがちょっと怖い、という男性ランナーの方はウィメンズも試してみるのもありかもしれませんね。
ITEM
アシックス ゲルニンバス 23(レディース)
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ 23.0〜26.0cm
レディースにはワイド版も用意されています。
ITEM
アシックス ゲル ニンバス 23 レディース ワイド
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:ー
●サイズ:22.5〜26.5cm
ウィメンズは軽量化、メンズは剛性を重視
ゲルニンバス23はソールの中部に樹脂製の補強材「トラスティック」を搭載しています。
これは走っている時に生じる「ねじれ」を抑えて足元を安定させる役割をもつパーツですが、女性は一般的に体重が軽くソールにかかる力も弱いことから、剛性よりも軽量化を重視してトラスティックの一部をくり抜いています。
3Dスペース構造の配置も異なる
ゲルニンバス23で新たにミッドソールに採用されたハニカム構造の「3Dスペース構造」ですが、メンズとウィメンズでは配置を変えています。
メンズはかかと部のみですが、ウィメンズはかかと部に加えて前部に採用しています。あわせてかかと部とつま先部の高低差を男性用と比べて3mm高く設計してクッション性を高めるなどかなり細かくチューニングされているのが特長です。
ゲルカヤノとゲルニンバスの違いは?
アシックスには同じ衝撃吸収素材「ゲル」を使用したビギナーランナー向けのシューズとして、こちらも定番のゲルカヤノがラインナップされています。ぱっと見で同じようにみえるこの2つのシューズを用意している理由はどこにあるのでしょうか。
安定感のゲルカヤノ、クッション性のゲルニンバス
ゲルニンバスもゲルカヤノもアシックス独自の「ゲル」を使用している点は同じです。ゲルとはシリコンを主原料とした緩衝素材で、アシックスは1986年に発売されたジョギングシューズ「フリークスα」からソールへの搭載を開始したとされているので、すでに30年以上の長い歴史を誇ります。
また、やわらかく、弾力性に優れた独自のスポンジ材「FLYTEFOAM」が使用されている点も同じですが、ゲルニンバスにはゲルカヤノに使用されている硬い素材の「DUOMAX」(画像参照)は搭載されず、そのかわりゲルニンバスの方がソールに厚みがあります。
ゲルカヤノはソールの剛性を高めて安定感を、ゲルニンバスはぶ厚いソールで着地の衝撃を和らげるというキャラクター付けがされています。
ITEM
アシックス ゲルカヤノ 27
●素材:アッパー/合成繊維、ソール/ゴム底
●重量:310g(27.0cm片足)
●サイズ:24.5〜32.0cm
1日8キロ、1ヶ月に20日のペースでジョギングしています。
半年に1足ペースで5年間GT2000を使ってきましたが、歳を取ってから最近腰の負担が気になってきたので、以前から気になっていたKayanoに変えてみました。
GT2000と比べて着地の感触がソフトです。
クッションが良いのでジョギングが終わった後の腰の負担が軽くなりました。
買い替えて良かったです。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
アシックス ゲルカヤノ27 レディース
●素材:アッパー/合成繊維製、ソール/ゴム底
●重量: 約253g(24.0cm片足)
●サイズ:22.5〜28.5cm
昔の日本人らしい足をしてる私(2~3E)には、アシックスさんの商品は、横幅がちゃんとあり、履きやすいので、こちらのゲルカヤノも、とっても軽くて履きやすく、ウォーキングや、普通に日常の買い物などで活躍しています。良い物に出会えて良かったです(^^)
出典:
楽天みんなのレビュー
決め手は「プロネーション」
プロネーションはランニングで足が着地した時、その衝撃を和らげるためにかかとが内側に倒れ込むような動きのことです。
アシックスによれば着地時にかかとが大きく内側に倒れ込むオーバープロネーション防止のためにDUOMAX搭載したゲルカヤノ、着地時にかかとが適度に内側に傾くニュートラルプロネーションの方と、かかとの内側への傾きが小さいアンダープロネーションの方には着地が柔らかいゲルニンバスが向いているとしています。
プロネーションは走っているとなかなかわかりにくいので計測装置のあるスポーツショップに行くか、あるいは走っている時に後ろからスマホなどでビデオ撮影して確認すると良いでしょう。
ゲルニンバスは初心者に優しいシューズ
ゲルニンバスはとにかくランナーに優しいランニングシューズです。
特にジェンダー別の作り分けには、正直、ここまでやるか?と驚かされます。
単純にコストだけを考えれば、基本設計は同じでサイズ展開とカラーのみ変更する方が有利なはずですが、ここまでこだわっているのはゲルニンバスの対象ユーザーがビギナーだからかもしれません。
「シューズが原因の故障でランニングをあきらめさせない」、そんなアシックスの信念が感じられる、というとやや大げさでしょうか?そして、結果的にはビギナーだけでなくリカバリー用としてベテランからも愛されるシューズになりました。
初心者にも、ベテランにも愛されるシューズ、ゲルニンバスーきっとその伝統はこれからも続いていくのでしょう。
この記事を読んだ人は、こちらの記事もおすすめ!