ニューバランス「Fuelcell Rebel V2」を徹底レビュー!新感覚のレーストレーニングシューズが誕生

弾むような履き心地が特長のNew Balance(ニューバランス)「FuelCell(フューエルセル)」シリーズから、最新作「FuelCell Rebel v2(フューエルセル レベル ブイツー)」が登場。このシューズがすこぶる調子良いらしいと言う噂を聞きつけ、早速試してみたところ噂に違わぬシロモノでした。トラックレースからウルトラトレイルまで走り、ランシューエンゲル係数の高い筆者が徹底レビューします。

記事の目次

  • 「FuelCell Rebel v2」の特徴とは?
  • 【実走レビュー】ポンポン跳ねるミッドソールが新感覚の走りを提供
  • 結論!どんな走りにオススメ?

アイキャッチ画像撮影:鈴木すず

ニューバランスと言うブランド名から一般の方が連想するのは、574や1900を代表とする普段履きのモデルかも知れません。しかしながら、ランニングシューズでも「FuelCell(フューエルセル)」シリーズと言うハイクオリティなシリーズが存在するのです。そして今回レビューするのは、新作の「FuelCell Rebel v2(フューエルセル レベル ブイツー)」。最強のトレーニングシューズとの呼び声も高い本作の実力や如何に。トラックレースからウルトラトレイルまでを走り、ランシューエンゲル係数の高い筆者が実際に履いて走ってみました。

「FuelCell Rebel v2」の特徴とは?

カーボンシューズがマーケットを席巻して久しいですが、先に言っておきます。本作「FuelCell Rebel v2」にカーボンプレートは搭載されていません。猫も杓子もカーボン入りの昨今、ノーカーボンと聞くと心許なく感じる方もいるかも知れないですが、案ずる事なかれ。ニューバランス独自のテクノロジー「FuelCell」が、カーボン入りに負けず劣らずな返しとクッショニングを提供してくれるのです。

 

では一体どのような技術からそれを実現しているのでしょうか。ディテールから見ていきましょう。

柔らかくも無駄なくフィットするアッパー

「FuelCell Rebel v2」のアッパー

撮影:鈴木すず

アッパーには、通気性抜群のエンジニアードメッシュが採用されています。エンジニアードメッシュとは、一枚の生地の中で編み方を変える手法。具体的に言うと、柔軟に動かしたい部分や通気性の必要な部分は緩く、そしてしっかりとしたサポートが必要な部位は密に編み込むことにより、部分最適なフィットを作り出しているのです。

 

また、左右非対称に配置されたシューレースホールによって、より足の形に合った型に仕上げられています。

むっちりとしたクッションと反発を生み出すミッドソール

「FuelCell Rebel v2」ミッドソール

撮影:鈴木すず

ヒール部分のソールの厚みは40mm。前モデルより約14%リバウンド性能をアップさせたと言うミッドソールは、まるでリカバリーサンダルのようなクッショニングがありつつも、足が沈み込む事なく蹴り出しで反発を与えてくれます。

高い耐久性を持つ軽量アウトソール

「FuelCell Rebel v2」のアウトソール

 

提供:New Balance

重量は28cmで215g。超軽量として知られるナイキ「ZoomX Vaporfly NEXT% 2」の205gよりは10g重いですが、それでもかなり軽い部類に入ると言えます。この軽量性と、アウトソールに配置された高い耐摩耗素材「Nデュランス」が、スピードランをしっかりとサポートしてくれるのです。

自然な接地と滑らかな蹴り出しをサポートするロッカー構造

「FuelCell Rebel v2」の側面

撮影:鈴木すず

ロッカー構造とは、つま先と踵部分のソールを滑らかにせり上げたソールのこと。このゆりかごのような形状が次の一歩を推進させ、まるで転がるような走りをアシストしてくれるのです。

【実走レビュー】ポンポン跳ねるミッドソールが新感覚の走りを提供

それでは実際に走ってみましょう。筆者の足のサイズは足長27.4cm、足幅は標準を意味するEで甲の高さも標準、指先の形は人差し指が一番長いギリシャ型で、普段ナイキでは28.5cm、ホカ オネオネのロードシューズでは28cmを履いていますが、本作は28cmでジャストサイズでした。足入れした時の印象は、「リカバリーサンダルのようにソールが柔らかくて気持ち良いな」といった感じ。期待が高まります。

快適な推進力でいつまででも走っていたくなる

「FuelCell Rebel v2」を着用した足元

撮影:鈴木すず

今回もサブ4(5:41/km)、サブ3.5(4:58/km)、サブ3(4:15)とペースを分けて5kmずつ走ってみましたが、ペースの違いによる大きな感覚の変化はありませんでした。全体的に感じたのは、ポンッポンッポンッと心地良いバウンドによって前方に押し出してくれる感覚です。カーボンシューズのような前方に弾き出されるような強力な推進力ではありませんが、むっちりとしたFuelCellフォームが着地の衝撃を和らげつつも、優しく地面から反発を貰ってくれるのです。

 

また、ロッカー構造と軽量性も相まり、少し大袈裟に言うならば、いつまででも走っていられそうな、走っていたくなる楽しさが印象的でした。

あらゆるランナーにフィットする高い汎用性

「FuelCell Rebel v2」のイメージとキャッチコピー

ランニングシューズと言うのは、どうしても走力によってモデルが分けられがちなものです。しかし本作は、フルマラソン完走を目指すビギナーからサブ3をターゲットとする上級者まで、幅広いランナーのトレーニングに適するであろう高い汎用性を感じました。ここまで多くのランナーにフィットシューズはそうそう無いもの。ニューバランスが掲げる「今からだって、速くなる」のメッセージは、ランニングを嗜む全てのランナーに向けてのものなのでしょう。

結論!どんな走りにオススメ?

「FuelCell Rebel v2」の着用した足元

撮影:鈴木すず

ニューバランス社としてはレーストレーニング用にリコメンドされている本作ですが、フルマラソン完走〜サブ4をターゲットとするランナーには、レース本番にも十分フィットすると感じました。また、高いクッショニングと優しい反発性から、ウルトラマラソンでも選択肢の一つになると思います。そして税込13,200円というコスパの高さも見逃せないポイント。

 

これらを踏まえた結論として、レベルを問わず全てのランナーにこう言いたくなるシューズでした。買っておいて損は無いプロダクトが、またここに一つ誕生しましたよと。

 

〈商品詳細〉
商品名:FuelCell Rebel v2(フューエルセル レベル ブイツー)
価格:13,200円(税込)
重量:215g(28.0cm)
サイズ:MEN/25.0〜29cm、WOMEN/22.0〜25.5cm

カラー:MEN/4色、WOMEN/5色

New Balanceオフィシャルサイト

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New Balance / FuelCell REBEL v2 【メンズ】
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鈴木すず

猫と酒と鰻が好きなゆるふわランナーです。 フルマラソンPBは3時間17分34秒(2020勝田全国マラソン)。 その他、主な参戦レースはMKディスタンス5000m、沖縄100Kウルトラマラソン、信越五岳トレイルレース110km、THE NORTH FACE 100 HONG KONGなど。ゆるっとふわっと、トラックからフルマラソン、はたまたウルトラトレイルまで、幅広くランニングの楽しさをお伝え出来ればと思います。 Instagram:suzukitakesix