老舗ブランドミズノからも「厚底」シューズが2020年夏に登場!
ランニング業界では厚底ブームが2019年頃からトレンドです。そのトレンドを席巻しているのがナイキの厚底シューズです。
厚底シューズの特徴はただソールが分厚いというだけではありません。カーボンプレートを搭載して反発性が格段に上がっているのと同時に、ソールのクッション性を兼ね備えています。そして従来のランニングシューズと変わらないような重量感や重さを感じさせないフィット感が特徴です。
そんな厚底シューズが2020年夏にミズノからも満を持して発売されました。その名も「ウエーブデュエルネオ」。その年の箱根駅伝で10区を走った選手が区間新を出したこともあり注目を集めた、このシューズについて紹介していきます。
ミズノの厚底シューズ!ウエーブデュエルネオの特徴
ウエーブデュエルネオは2020年7月1日から発売されました。このシューズはミズノのシューズテクノロジーを結集し、プレートを搭載したレース用厚底シューズとして開発されたものです。
レース用でも特にハーフマラソンまでの距離に適した軽量スピードモデルです。
これまでのシューズと異なる、ウエーブデュエルネオの特徴は下記の大きく3つに分けられます。
- 反発性が高くスピードが出やすい
- グリップ力が高くロードでもスパイクのような感覚で走れる
- ハイカットで反発力を逃さない
という3つの特徴について詳しく解説していきます。
①反発性が高くスピードが出やすい
ウエーブデュエルネオでは反発性を高める2つの重要な部分があります。1つ目はミッドソールに使われる新素材『MIZUNO ENERZY LITE』と2つ目は『ウエーブプレート』です。
まずミッドソールの役割とは、着地時の衝撃を吸収し、その力を反発力として推進力に変えることです。『MIZUNO ENERZY LITE』は従来のソールと比べて反発性が約35%向上しました。また「LITE」とあるように軽量でありつつ柔軟性も高くスピードに特化しています。
『ウエーブプレート』は他のメーカーで採用されているカーボンファイバープレートではありません。ですがスパイクに使用されているプレートのため、屈曲性を活かしながら高い反発力で加速を促すことができます。
ミッドソールとプレートによって高い反発性を生み出すことで、更なる加速につなげられるのです。
②グリップ力が高くロードでもスパイクのような感覚で走れる
靴底にあたるアウトソールには『G3ソール』が採用されています。『G3ソール』は軽量でありつつグリップ力を高めることが目的です。そのためトラックはもちろん、アスファルトなどのロードや土や芝生などのクロスカントリーコースでも高いグリップ力を発揮します。高いグリップ性能のおかげで地面にしっかりと力を伝えることができ、推進力に変えられます。ロードでもスパイクを履いているような感覚を楽しむことができるのもこのアウトソールならではです。
③ハイカットで反発力を逃さない
見た目からして従来のランニングシューズと異なるのが履き口部分のハイカット。アッパーには伸縮性の高いニット素材を採用しており、ハイカットと合わせてよりフィット感を高めています。フィット性が高いことで接地したときの反発力を無駄なく地面に伝え推進力に変えられます。
新作のウエーブデュエルネオSPとの違いは?
2020年12月に「ウエーブデュエルネオSP」というアップデートモデルが発売されました。前作と見た目で変わっているのはソールの厚さです。そのため反発性とクッション性が高まり、より長い距離でも快適に走れるランニングシューズに進化しました。
ウエーブデュエルネオとSPを比較
|
ウエーブデュエルネオ |
ウエーブデュエルネオSP |
重さ(27.0cm) |
約195g |
約240g |
ソールの高さ(mm) |
前足部:20.0/かかと:27.5 |
前足部:25.5/かかと:35.5 |
価格(税込) |
25,300円 |
33,000円 |
かかと部分の差は27.5mmと35.5mmで8mm違います。また前足部とかかとの高さの差はで前作は7.5mmでSPが10mmです。ミズノの厚底シューズ2種類を比較してみると、27.0cmの場合では重さが45g違います。
新作のSPの方が前足部とかかとの傾斜角も強く、高さもあり、勝手に脚が進むような傾向が強いシューズになっています。
ITEM
ミズノ ウエーブ デュエル ネオ
●サイズ:24.5cm~28.5cm
●カラー:ブルー×ホワイト×ピンク
ウェーブエアロ18 ユニセックス24.5
ウェーブシャドウ4 ウィメンズ24.0
ウェーブデュエル ウィメンズ24.5
を履いています。
メンズの24.5でサイズが大きいかな?と多少不安ではありましたがピッタリでした。
横幅も大きすぎず、女性でも履けることを嬉しく思いました。
これでトレーニング、試合に出るのが楽しみです。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
ミズノ ウエーブ デュエル ネオ SP
●サイズ:25.0cm~27.5cm
●カラー:レッド×ブラック
ナイキとミズノの厚底シューズの違い
ナイキの厚底シューズの代表格「ヴェイパーフライネクスト%2」とミズノの厚底シューズ「ウエーブデュエルネオSP」を比較して見ていきます。
ウエーブデュエルネオSPのほうがグリップ力が高い
アウトソールはウエーブデュエルネオSPのほうがでこぼこの突起がついているためグリップ力が高いです。ナイキのヴェイパーフライネクスト%2も以前までのフラットなモデルよりは溝があり雨の日でも滑りにくくなっています。よりグリップ力を重視するならミズノのシューズの方がよいでしょう。
ウエーブデュエルネオSPはハイカットでフィット感が強い
ウエーブデュエルネオSPはニット生地、ヴェイパーフライネクスト%はメッシュ生地で、どちらも脚へのフィット感が強いです。しかしウエーブデュエルネオSPは履き口がハイカットでフィット感をより強く感じます。
ぶっちゃけナイキの方が優れている点は…
ウエーブデュエルネオSPもとてもいいシューズではありますが、やはりナイキのほうが優れている部分もあります。
まず2017年から年々アップグレードして改良されたミッドソールに採用されている「zoomX」と靴底の高さです。
靴底の高さに関してはヴェイパーフライネクスト%が38.0mでウエーブデュエルネオSPが27.5mmなので10.5mmの違いがあります。それでいて重さは27.0cmの場合では約195gと約240gとヴェイパーフライのほうが軽いです。
それだけ優れた軽量性と反発性とクッション性能を兼ね備えているのが「zoomX」というわけです。
ウエーブデュエルネオはどんな人に向いているか
ウエーブデュエルネオは反発力、グリップ力が高いためレースで自己記録を目指す人に向いています。また「厚底もいいけどソールが薄いほうが自分は好みだ」という人には、プレートが入っている中では軽量かつソールがやや薄い前作のモデルがおすすめです
厚底でもしっかり地面をつかんだ走りをしたい人
出典:PIXTA
ウエーブデュエルネオは反発性が高いのはもちろん、グリップ力が高いことが特徴です。そのため地面をしっかりと掴んで力を伝えたいというランナーに向いています。厚底シューズは転がして走るイメージですが、このシューズでは地面を掴んで走るので、踵接地やミッドフット接地の人に向いています。
マラソンやハーフマラソンで自己ベストを狙う人
出典:PIXTA
マラソンやハーフマラソンなどのレースで自己ベストを狙う人におすすめです。高い反発性を活かして速いスピードで押していけば良い記録が狙えるでしょう。特にサブ3.5から3を目指す人に合ったシューズです。
ミズノの厚底シューズで目指せ自己ベスト!
ウエーブデュエルネオはミズノのテクノロジーを結集させた厚底シューズです。その優れた特徴を3つおさらいしましょう。
- 反発性が高くスピードが出る
- グリップ力が高くスパイク感覚で走れる
- ハイカットでフィット感が高まる
という3つの特徴から効率よく力を地面に伝えられ、最大限のパフォーマンスを発揮することができます。
ぜひレース用シューズを探している人は参考にして、自己ベストを出すパートナーを見つけてください。
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