アディダス「アディゼロ RC 3」はサブ4達成のためのスピードシューズに進化!ボストンとも比較して解説

アディダスのランニングシューズの中でも「アディゼロ」は大会で本領を発揮するレース用シューズとして人気です。しかし、アディゼロの中でも比較的歴史が新しい「RC」はちょっと特長がわかりにくく、実勢価格が手頃であるにも関わらず購入をためらってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、最新モデル「アディゼロ RC 3」について、同じくサブ4向けと言われるアディダスの「アディゼロ ボストン 9」との比較などを通じてわかりやすく解説していきます!

記事の目次

  • 「アディゼロ RC 3」はシリアスランナー向け?それともビギナー向け?
  • アディゼロRC 3の特長は?
  • 「アディゼロ RC 3とボストン 9、かぶってるよ!」問題?
  • 「アディゼロ RC 3」でサブ4のスピードを手に入れよう!

アイキャッチ画像出典:楽天/adidas楽天市場店

「アディゼロ RC 3」はシリアスランナー向け?それともビギナー向け?

アディゼロRC 3について今ひとつキャラクターがつかみづらいのは、先代での大幅な路線変更が影響しているようです。

「アディゼロ RC」は速いランナー向けじゃなかったっけ?

アディゼロRC ランニングシューズ

出典:amazon

三代目となったアディゼロRCについて、アディダスではサブ4ランナー向けとして位置付けています。

しかし、初代のアディゼロRCを使用したことがある方は、「あれ、RCってサブ3.5ランナー向けじゃなかった?」と違和感があるかもしれません。

 

実は、RCはモデルチェンジで二代目になった時にソールの厚みを強化、つま先とソールの高低差も大きくしてサブ5のランナー向けモデルにポジションが変わったのです。

 

最新作のRC3ではポジションを少し戻してサブ4向けになりましたが、ランニングシューズでここまでキャラクターを変えてしまうのはちょっと珍しいパターンですね。

アディゼロRC 3の特長は?

見た目では他のアディゼロシリーズと区別がつきにくいRC 3ですが、どんな特長があるのでしょうか。

安定感と反発性を重視したソール

アディゼロRC3 ソール

出典:amazon

最近は柔らかな素材を使用して衝撃吸収性を高めたシューズが主流となっていますが、RC3ではソールは厚めなものの、衝撃吸収性よりも安定感と反発性の方を重視した作りとなっています。

 

ミッドソールには柔らかいブーストフォームではなく、軽量で反発力のあるライトストライク(Lightstrike)を使用、前足部とかかとの間にはトルションシステム(画像オレンジ枠部分)という足の「ねじれ」を抑えるパーツを追加することで着地の安定性を高めています

通気性を確保しながら前モデルよりもかっちりとしたアッパー

アディゼロRC3 アッパー部分

出典:amazon

前モデルのRC2から見た目でも大きく変わったのがアッパー部分です。RC2では途中まで一体化されていたシュータンが分離されて一般的な形になり、シューレースを通すパーツが追加されています。

 

やや没個性な印象にはなりましたが、通気性を確保しながらもかっちり目に仕上げたアッパーも相まって、足を入れた時のしっかり感は向上しています。

「アディゼロ RC 3とボストン 9、かぶってるよ!」問題?

アディゼロ RC 3を購入しようと思ったユーザーが悩んでしまうのは、同じアディゼロのボストン 9との違いかもしれません。

ここからは、この2モデルを比較して解説していきます。

「RC 3」も「ボストン 9」も共にサブ4ランナー向け

アディダスのチャートを参考に、RC 3とボストン9を比較してみました。

 

目標 SUB2.5 SUB3 SUB3.5 SUB4 SUB5 SUB6
RC 3
ボストン 9
作成:筆者、参考:adidas

ともに目標タイムをサブ4としていますが、ボストン 9の方がカバーしている範囲が広いことがわかります。

 

もう少し詳細に見ていくと、RC 3はすべて「トレーニング用」(表のピンク色)とされているのに対して、ボストン 9はサブ4までのランナーの「レース/トレーニング用」(表のオレンジ色)で、速いランナーの「トレーニング用」とされています。

 

この差はシューズのソールに使用されている素材による部分が大きいと考えられます。

ライトストライクを採用した「RC 3」、ウルトラブーストを採用した「ボストン 9」

先に述べた通り、RC3はソールにライトストライクを採用しており、この素材は通常のEVAに比べて軽量で反発性が高いのが特長です。

 

一方、ボストン 9には衝撃吸収性にすぐれたアディダス独自のブーストフォームが使用されています。

 

ソリッドな印象のRC3に対し、ボストン9は柔らかくふわりとしたは着心地となっています。

ITEM
アディダス アディゼロ ボストン 9【メンズ】
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、ソール/ゴム底
●重量:235g(27cm)
●サイズ:25.0〜30.0cm
ITEM
アディダス アディゼロボストン9【レディース】
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:235g(26cm)
●サイズ 22.0〜26.5cm

スピードトレーニング向けの「RC 3」、大会用の「ボストン9」、迷ったら両方買いもアリ

同じサブ4ランナー向けといってもかなりキャラクターが異なります。RC 3はその反発性の高さを活かしてスピードトレーニングや10kmといった短めの距離のレースに向いているといえます。その反面、LSDなど長時間走はちょっと苦手な分野かもしれません。

 

それに対し、衝撃吸収性に優れたボストンは長距離でも足に優しいのでフルマラソンの大会から、スピードランナーのジョグ用にも最適なオールラウンドプレイヤーといえます。

 

迷ったら思い切って2足とも購入、さらに余裕があればジョグやLSD用にSL20を組み合わせて3足体制にするのも良いかもしれません。

ITEM
アディダス SL20【メンズ】
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:248g(27.0cm)
●サイズ 24.5〜30.0cm
ITEM
アディダス SL20【レディース 】
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:230g(26.0cm)
●サイズ 22.0〜26.0cm

 

▼「アディゼロ ボストン 9」について詳しく知りたい方は、こちらもおすすめ!

「アディゼロ RC 3」でサブ4のスピードを手に入れよう!

アディダス ランニングシューズ

アディゼロRCはモデルごとにコンセプトが揺らいでしまったためにキャラクターが今ひとつ伝わりにくくなってしまったのが残念ですが、最新モデルのRC 3はサブ4を狙う方がインターバルや10kmのレースといったスピードトレーニングに使用するには最適のモデルといえます。

 

サブ4を達成するためにはスタミナだけでなく、ある程度のスピードトレーニングは欠かせません。実勢価格もかなり手頃になっているのでシューズのラインナップに加えてみてはいかがでしょうか。

ITEM
アディダス アディゼロ RC 3【メンズ】
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、ソール/ゴム底
●重量:210 g(27cm)
●サイズ:25.0〜30.0cm
ITEM
アディダス アディゼロ RC 3【レディース】
●素材:アッパー/合成繊維・合成樹脂、アウターソール/ゴム底
●重量:172g(24.0cm)
●サイズ:22.0〜26.5cm

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Morotsuka 51
Morotsuka 51

40歳を目前に陸上未経験で走り始めました。フルマラソンからウルトラマラソン、トレイルまでさまざまな大会にチャレンジしていますが、記録更新よりも楽しくいつまでも走り続けられるライフスタイルを目指しています。