アディダス独自のテクノロジー「ブースト」とは?
アディダスのランニングシューズの代名詞と言えば「ブースト」ですが、一体どのような素材でできているのでしょうか?2013年に搭載されてからの進化とともに詳しく解説していきます。
発泡させた熱可塑性ポリウレタン素材をビーズ状に結合
「ブーストフォーム」はスマホケースやゴルフの表皮にも使われる熱可塑性ポリウレタン樹脂(TPU)を独自の方法で発泡させて粒子を作り結合します。粒子にはいくつもの小さな空気の部屋があり、空気を閉じ込めることで高いクッション性と反発性を生み出しています。
従来使われていたEVAフォームに比べて反発性が70%も向上。ランナーの快適な走りをサポートします。
2013年に発売され進化を続ける
アディダスから「ブースト」が発表されたのが2013年。ドイツの化学企業「BASF」によって開発された素材で、アディダスとともにランニングシューズに合うように研究を重ね、エナジーブーストに初めて搭載されました。
2014年にはベルリンマラソンで「アディゼロ アディオス ブースト」を着用したデニス・キメットが世界記録で優勝しています。その後も女子マラソンでの世界記録など数々のレースでランナーの活躍を後押し。
ブーストはさらに進化を続けエリートランナー向けの「BOOST LIGHT」や硬度をアップさせ安定性を向上した「BOOST HD」なども開発されています。
ランニングシューズのみならずバスケットやサッカーシューズなどさまざまなモデルに採用されています。
「ブースト」のメリット・デメリット
アディダスの「ブースト」ですが画期的な素材であることには変わりませんが、他のミッドソール素材に比べてどのような特徴があるのでしょうか?メリットとデメリットを紹介します。
クッション性と反発性を両立!快適な走り心地を実現
「ブースト」は空気を閉じ込めた粒子がクッション性、衝撃吸収性、反発性といった相反する性能を両立。バネのように弾み自然と足が前に進んでいく、まるで雲の上を走っているような感覚を味わえます。
反発性は高くブーストフォームへ落とした鉄球はスーパーボールのように高く跳ね返ります。他のシューズとの違いはお店で試着した段階ですぐにわかるでしょう。
温度変化に影響を受けにくい
ブーストが発売される前、ランニングシューズのミッドソールに主に使われていたのがEVA(エチレンビニルアセテート)と呼ばれる素材です。しかし、弱点は気温によって硬度が変化してしまうこと。
「ブースト」は温度による変化を受けにくく、雪の降る寒い日も真夏の日差しが照りつける暑い日も変わらぬ性能を発揮してくれます。
どのペースでも対応できる
「ブースト」は屈曲性が高く、初心者ランナーからエリートランナーまでどのペースを走るランナーにも適しています。屈曲性が高ければどの部分で着地する走法にも適応でき、より滑らかで自然な走りを可能に。
アディダスのランニングシューズには初心者モデルからエリートランナー向けモデルまで幅広く搭載されています。
耐久性が高い
「ブーストフォーム」は耐久性が高いのも特徴です。体重の3倍以上の圧力がかかるランニングでも空気が抜けにくい製法。500km走行しても性能の劣化は少なく、変わらぬクッション性と反発性を維持しています。
性能が維持されれば足への負担も軽減でき、疲労の蓄積や故障も予防することができます。
「ブースト」を増やすと値段が高くなる
「ブースト」は機能性は高いのですが、搭載される量が増えるほど値段が高くなってしまいます。ブースト素材が多く使われている「ウルトラブースト 21」は20,000円以上と初心者が購入するには少しハードルが高く感じてしまいますよね。しかし、その分性能は良いので、試してみる価値はあるでしょう。
「ブースト」が搭載されたおすすめランニングシューズ6選!
アディダスのランニングシューズには「ブースト」が搭載されたモデルが多くあります。どれを購入すれば良いのか悩んでしまいますよね。おすすめの6モデルを紹介します。ターゲットや特徴などを把握して自分に合ったランニングシューズを選びましょう。
ウルトラブースト 21
「ウルトラブースト21」はアディダスのランニングシューズを象徴するモデル。30.5mmにもなる極厚ソールが特徴で前作よりもブーストが6%もアップし、今までにないクッション性を感じることができます。
ソールが厚くなってしまうと安定性が悪くなってしまいますがアウトソールに新技術の「ADIDAS LEP」を搭載。屈曲剛性がアップし、安定性も向上しています。初心者から上級者のリカバリーランまで幅広いランナーにマッチしたシューズです。
ITEM
アディダス ウルトラブースト21 メンズ
●重量:340g
●サイズ:24.0~31.0cm
ITEM
アディダス ウルトラブースト21 レディース
●重量:340g
●サイズ:22.0~26.5cm
▼「ウルトラブースト」についてのレビュー記事はこちら!
ソーラーブースト 3
「ソーラーブースト 3」は初心者の初めてのランニングシューズや初マラソンを目指すランナーに最適なシューズです。フィット感が良く安定性の高い作りでランナーの走りをサポート。
ソールにブーストが使われているのでクッション性も高く、足に優しいので膝などに不安のあるランナーでも長い距離を快適に走りやすくなっています。
ITEM
アディダス ソーラーブースト 3 メンズ
●重量:約305g
●サイズ:24.5〜32.0cm
ITEM
アディダス ソーラーブースト 3 レディース
●重量:約270g
●サイズ:22.0〜26.5cm
ウルトラ 4D
「ウルトラ 4D」はウルトラブーストのアッパーとアディダス4Dのミッドソールを組み合わせたモデルです。格子状のミッドソールが特徴で、着地したときの衝撃を分散します。
アッパーにはフィット感の優れたプライムニットを採用。初心者から中級者の目標を掲げ努力するランナーにおすすめのシューズです。
ファッション性も高いので普段履きとしても活用できます。旅行先でランニングしたいときにもシューズが荷物にならず身軽に旅を楽しめます。
ITEM
ウルトラ4D メンズ レディース
●サイズ:22.0〜31.0cm
アディゼロ ボストン 9
「アディゼロ ボストン 9」は良い意味でバランスの取れたシューズです。初心者のレース用シューズやサブ4を目指すランナーのジョギングからポイント練習用のシューズとして幅広く対応しています。
ソールには踵部分のブーストに加えて前足部にはLIGHT STRIKEを採用。より軽量で反発性が強いので1km4分ペースくらいまでのスピードアップも可能です。
ITEM
アディダス アディゼロ ボストン9 メンズ
●重量:約239g (片足27cm)
●サイズ:25.0〜30.5cm
adizeroはJapanやプロも使用しておりますが、デイリートレーニングにはBostonが最高です。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
アディダス アディゼロ ボストン9 レディース
●重量:235g
●サイズ:22.5〜26.5cm
▼「アディゼロ ボストン 9」について詳しく解説した記事はこちら!
アディゼロ ジャパン 5
「アディゼロ ジャパン」は海外では「アディオス」の名前で発売されていますが、エチオピアのゲブレシラシエ選手が世界記録を作ったときに履いていたシリーズです。シューズ名にジャパンと入っているように日本人の足型にフィットします。
ターゲットはエリートランナーからサブ4を目指すランナー。レース用やスピード練習、距離走などで活用できます。ミッドソールにはブーストとLIGHTSTRIKEが搭載され、軽量で反発性の高いスピードアップに最適な作りになっています。
ITEM
アディダス アディゼロ ジャパン5 メンズ
●重量:224 g
●サイズ:24.5~30.0cm
普段のサイズより、ワンサイズ小さく注文しました。ちょうどいいフィット感出そうです。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
アディダス アディゼロ ジャパン 5 レディース
●重量:224g
●サイズ:22.0~26.0cm
▼「アディゼロ ジャパン 5」について詳しく解説した記事はこちら!
アディゼロ タクミ セン 7
「アディゼロ タクミ セン 7」は軽量で高いグリップ力があり、エリートランナーのスピード練習やレース用シューズにおすすめです。ソールが25mm以下で厚底規定もクリアしているので公認のトラックレースでも着用可能です。
レーシングシューズはクッション性の低いシューズが多いですが、前足部にブーストが搭載されているのでクッション感が味わえます。ソールの硬い薄底シューズが苦手なランナーにも良いでしょう。
ITEM
アディダス アディゼロタクミセン7 ユニセックス
●重量:170g
●サイズ:23.0〜30.0cm
アディダス「ブースト」搭載シューズを履いて快適なランニングを楽しもう!
アディダスのブーストはクッション性と反発性を両立した機能性の高い素材です。履けばきっと違いを感じられるはず。エントリーモデルからエリートランナー向けのシューズまで搭載されているので、自分の目的や用途に合ったシューズが見つけられるでしょう。日々のランニングからここぞというときのレースまで、ブースト搭載のランニングシューズがきっと味方になり快適な走りをサポートしてくれます。
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