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DNSとは『不出場』のこと
マラソン大会で使われる「DNS」とは、「不出場」という意味です。では、その内容を詳しく見ていきましょう。
「Did Not Start」の略
DNSは「Did Not Start」の略であり、「スタートしなかった」という意味です。基本的にはスタートしていないケース全てにおいて、このDNSが使用されます。例えば、体調が悪く事前に危険を申し出た場合もDNSですが、レース時間に遅刻してスタートできなかった場合も含まれます。
特に大きな大会であればオリンピックや箱根駅伝などに出場した有名選手も多く参加します。有名選手を見たいと思っていても、例えば「大迫 傑 DNS」と書かれていれば、その選手は出走しません。このような場合もあるので、意味を簡単に押さえておくのがおすすめです。
余談ですが、事前に棄権することが決まっている場合は、スタート前に受付で申し出ましょう。始める前には、係員がスタートするメンバーを出場リストをもとに確認します。もし事前に棄権する旨を申し出てなければ、係員はその場にいない選手を探すことになります。その人数が多ければ大会の運営に影響が出ることもあるでしょう。大会当日に現地で棄権を決めるときは、しっかりと受付に申し出るのがマナーなので、覚えておいてください。
DNFは「Did Not Finish」
DNFは「Did Not Finish」の略であり、DNSの反対でスタートしたもののゴールできなかったあらゆる場合において使用されます。途中で脚などが痛くなって棄権する場合が多いでしょう。また、足切り時間に間に合わなかった選手もゴールできていないのでDNFになります。
例えば、国内でも参加するハードルが高い「福岡国際マラソン」では、5kmごと制限時間が設けられており、最初の5kmは19分30秒、最後の40kmは2時間33分と非常に厳しいです。実際に2018年に開催された72回大会では100名以上の方がDNFとなっています。
DQは「Disqualified」
DQはマラソンの大会ではあまり使われません。「Disqualified」の略であり失格という意味です。陸上競技のトラック種目であれば、他の選手の妨害をしたり、バトンゾーンでバトンを渡せなかったり、ルールに違反した場合にDQになります。マラソンの場合でもルールに違反するとDQになり、妨害以外にもコースを間違えて走った場合などが該当します。
DNSしたときにやっておくべきこと!
もし棄権したときは何かやっておくべきことはあるのでしょうか。ここからはやっておいた方が良いことを紹介していきます。
参加賞などは受け取る!
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マラソン大会の費用は高額な場合も多く、その費用に参加賞も含まれています。この参加賞は出走しなくてももらえるので、欲しい場合は受け取っておきましょう。内容は大会によって変わりますが、記念Tシャツが多いです。
チップを返却する!
最近のマラソン大会ではICチップを身につけて正確なタイプを計測できるようになっています。しかし、このICチップもお金がかかっているので、必ず返却するようにしましょう。もし、返却数が少なければ大会運営が厳しくなってしまう可能性があります。参加して完走すれば、ICチップと交換する形で記録証などを受け取れます。
原因を考える!
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もしマラソン大会を棄権してしまった場合は、原因を考えるようにしましょう。例えば東京マラソンの参加費は16,200円です。走りたいのに走れなければ、悔しいだけでなく費用ももったいないですよね。マラソン大会の棄権には必ず原因があるので、繰り返さないように考えて改善するようにしましょう。
DNSに多い原因とは?
DNSを予防するためには原因を把握しておく必要があるでしょう。初めてマラソン大会に出場する方は原因を押さえて対策してください。では、DNSに多い原因には何があるのか見ていきましょう。
体調不良
最も多いのは、大会当日に体調を崩して棄権するケースです。マラソン大会は涼しくなる季節に開催することが多いですが、季節の変わり目は風邪を引きやすくなるので注意が必要です。特にマラソンはエネルギーを消費し、体への負担も大きいスポーツなので、体調に不安がある場合は棄権した方が無難です。当たり前のことですが、レース前は体調を崩さないよう睡眠を十分に取り、調子を合わせていきましょう。
故障
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レース前に張り切って練習すると脚を痛めやすく、脚が痛い状態でマラソンに出ると悪化します。レース前に激しい練習をしても疲労が残り、故障するリスクが高いので注意してください。
スケジュール調整ミス
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忙しい社会人の方に多いのがスケジュールの調整ミスです。例えば、大会当日に仕事の予定が入ってしまうことが多いでしょう。自分の力ではどうしようもない場合もありますが、なるべく出場できるように事前にスケジュールを調整することが大切です。
こんなときは出ない方が良い!
DNSは参加費はもったいないですが、悪いことではありませんので、状況によっては無理せず棄権した方が良いでしょう。では、どのようなときに棄権した方が良いのか紹介していきます。
脚が痛いとき
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マラソンなどの長距離種目は故障が多いです。特にマラソンのように距離が長く、体への負担が大きいレースの場合、出場することが原因で怪我することもあります。痛みがあるときに長時間走ると、痛む場所をかばうような走りになるので、別の場所を怪我したり、フォームが崩れたりします。
もしレース当日になって、脚が痛くて不安なときはよっぽどのことがない限り、棄権した方が良いでしょう。
寝不足のとき
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寝不足の場合は無理せず棄権するようにしましょう。睡眠不足の程度にもよりますが、完走できない可能性が高く、倒れるリスクも大きくなります。持病などを抱えていない健康体でも、倒れたときに頭を打ってしまい大きな事故に繋がる場合もあるので注意してください。
風邪を引いたとき
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寝不足のときと同様に風邪を引いた場合も、棄権した方が良いです。特に熱が出ている場合は、体力の消耗が激しく抵抗力が下がるので悪化してしまいます。風邪が長引けば、仕事などその後のスケジュールに大きな影響が出ます。
次はDNSしないために!対策とは?
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DNSは悪くはないことでも、実際に棄権すると精神的なダメージが大きいです。予防するためには、事前の準備をしっかりするしかありません。レースが近づいてきたら仕事などのスケジュールを調整しながら、睡眠を十分に取り、体調を整えるようにしましょう。栄養や抵抗力が上がるものを積極的に摂るのがおすすめです。
また、レース直前に激しい練習をしても逆効果です。少なくともレース1週間前からは、練習量を落とし、疲労を抜いていきましょう。
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キューピーコーワゴールドα-プラス(260錠)
しっかり準備してマラソン大会に参加しよう!
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DNSはしっかり準備すれば防げるものが多いです。マラソン大会に対するモチベーションにも関わってきますが、結果を残したいのであれば、しっかり準備するようにしましょう。
もし体に不安があるときに無理しても良いことは何もありません。無理をして後悔することの方が多いので、潔く棄権しましょう。ただし棄権をしてしまったときは、しっかりと反省し次に活かすことが大切です。
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