そもそも厚底のランニングシューズとは?
近年のテクノロジーの進化がマラソンのタイム短縮に貢献していることは間違いないでしょう。各大会で軒並み好記録を生み出し、世の中を席巻しているナイキの厚底ランニングシューズには一体どのような特徴があるのでしょうか?
まず知っておくべき点として、ナイキの厚底モデルの代表格であるヴェイパーフライやアルファフライには「カーボンプレート」が搭載されています。この「カーボンプレート」はランニングにおいてどのような効果があるのか解説していきます。
「厚底」+「カーボンプレート」が生み出す4つのメリット
(1)安定したスピードが出しやすい
NIKEの最新テクノロジーを集結させ、足を前へとスムーズに押し出す感覚を生み出すことで、無理ない足運びを行うことができます。その結果、走りにスピードを加えることが可能となる高性能な技術を採用しています。
(2)飛び跳ねるような感覚により楽に走れる
ランニングにおける一連の動作では、着地の際に起こる重力エネルギーが最も大きなエネルギーとなります。厚底のシューズはその重力エネルギーをカーボンの屈曲により、前方への推進力に変換することで軽快な足運びを可能にします。
(3)衝撃が吸収されることで足への負担が軽減される
ソールが厚くクッション性が高いので疲れにくく、フルマラソン後半の失速を回避することができます。そして衝撃を緩和できることで関節などに負荷がかかりにくいため、故障の予防にもつながります。
(4)歩幅が伸びる
厚底シューズは靴のミッドソールの中にカーボンプレートが搭載されております。着地の際にカーボンの反発により、前方への推進力を生み出しています。この推進力によって一歩あたりの歩幅を伸ばしことができ、タイム短縮のサポートをしてくれます。
初めて履く時には特に注意!3つのデメリットもチェック
(1)使いこなすのに筋力が必要
筋力は疲労と回復を繰り返しながら強化されていきます。厚底シューズを使用すると、筋肉への負荷が小さくなり十分な疲労が発生しないので、筋力が上がりにくくなります。その結果、走力が低下してしまいます。
(2)着地の際の沈み込みで横ブレが生じやすい
着用するランナーが着地のコントロール技術を高める必要があります。地面に真っ直ぐ着地することでの高い推進力を発揮しますが、従来型のシューズにはあった衝撃の緩和やブレの防止には弱いといったデメリットがあります。
(3)足に合っていない場合は故障につながる恐れがある
自分の足や走法に合わないものを選んでしまうことで、足首や靭帯の故障などにつながりやすくなります。過去に、靭帯や関節などにケガを負ったことのあるランナーや、それらの部位に不安を持つランナーが使用するのはリスクを伴います。
薄底シューズとの違いは?
厚底シューズは、フルマラソンや長距離を早いスピードで走る場合に足への負担を軽減して走ることができます。一方、薄底シューズは地面の感覚をダイレクトに足へと伝えることで、無意識的に足の筋肉を鍛えることができます。
実は人間の体は意識せず身体のバランスを取った走り方をしています。着地の際の衝撃を感じながら、人間が本来走る時に必要な筋肉を正しく鍛えることができる薄底シューズは、ランナーにとって大切な役割を果たします。
普段のトレーニングでは薄底シューズも兼用しながら筋力アップに努めましょう。
初心者にはカーボンプレート無しの厚底がおすすめ
初心者のシューズ選びの際に気を付けたい点は、カーボンプレートが搭載された厚底シューズは足への負担が大きいため、まだ走り始めたばかりの初心者はカーボンプレートが入っていない厚底を選ぶのが良いでしょう。
クッション性が高いものを選ぶことで、足への負担を軽減でき怪我を防止できます。また走力や目的に合ったシューズ選びしていき、最適な厚底シューズを見つけていきましょう。
▼クッション性の高いランニングシューズについては、こちらの記事も参考に!
レベル別に解説!厚底ランニングシューズの選び方
ひと口に厚底と言っても、ナイキには様々なシューズが用意されています。そこで、シューズを選ぶ際のポイントを初心者(マラソン完走目標) / 中級者(サブ5〜サブ4) / 上級者(サブ3.5〜サブ3)の3種類の用途別で紹介していきます。
初心者向け(マラソン完走目標)
初心者のレース用シューズは安定感があり、「クッション性」が高いシューズを選びましょう。高い「クッション性」を搭載したシューズは、衝撃を吸収する能力が高く足への負担が少ないのが特徴です。
また、重心移動をスムーズにすることにより、足の運びをサポートしてくれます。ランニングの「安定性」を高めるために、靴底の接面積が広いシューズ選ぶすることをおすすめします。
足を保護する機能が多く搭載されているので、やや重量のあるものが多くなっています。初心者ランナーだけでなく安全に、長い距離を楽しんで走りたいなどの目的を持った方にもおすすめです。
中級者向け(サブ5〜サブ4)
脱初心者に向けてペースアップを目指す中級者へのおすすめは、初心者向けのシューズに比べ「クッション性」が低く、軽量なシューズを選ぶことをおすすめです。
初心者の場合、足への衝撃が少ない「クッション性」が重要となります。しかし、よりスピードを重視した走りをしていきたい場合は、足を速くかつ遠くに、前方へ運ぶための「反発性」が高いシューズを選ぶと良いでしょう。スピード練習に使用したい方にもおすすめです。
上級者向け(サブ3.5〜サブ3)
上級者が速く走るためには、クッション性は最低限に抑えて「反発性」「軽量」「グリップ力」が優れたシューズ選びがおすすめです。
お好みにもなりますが、普段履いているものよりもフィット感のあるシューズを選ぶことで、力の分散を防ぐことができます。また、話題のカーボンプレート搭載のシューズは、ミッドソール内から高い推進力を生み出し、スピードの向上をサポートしてくれます。
レース、スピードトレーニング用としての使用がおすすめです。
【初心者向け(完走目標〜サブ5)】おすすめ厚底シューズ6選
ここからはランナーのレベルに合わせた厚底シューズを紹介していきます。まずは、初心者に適したモデルから。中・上級者の方が普段のジョグやロング走に使用するのもおすすめです。
エア ズーム ストラクチャー 22【レース用】
着地の際のブレを軽減し、スムーズで安定した走りを可能にする「エア ズーム ストラクチャー」。
かかと周辺に厚みを持たせていることで、サポート性や快適性を兼ね備えており、初心者が長距離を走行する際にしっかりとサポートしてくれます。また、高いクッション性を持ちながら非常に軽量なため、軽快に走ることができる点がメリットとなります。
ITEM
ナイキ エア ズーム ストラクチャー 22【メンズ】
●重量:291g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ファントム/オイルグレー/ガンスモーク
ITEM
ナイキ エア ズーム ストラクチャー 22【レディース】
●重量:253g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ブラック/グリッドアイアン/ホワイト、パーティクルローズ/スモーキーモーブ/ホワイト/ペールピンク
エア ズームボメロ 14【レース / トレーニング用】
特質すべきは抜群のクッション性を実現していることです。本モデルからアクトミッドソールが採用され、フルレングスズームエアにより反発性が向上しています。
レース用としてはやや物足りない一足ともいえるかもしれませんが、初心者のレース用や、中級者の練習用として活躍するモデルとなっています。
ITEM
ナイキ エア ズームボメロ 14【メンズ】
●重量:306g(cm28片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ブラック
ITEM
ナイキ エア ズームボメロ 14【レディース】
●重量:249g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ブラック、ホワイト、パープル、ピュアプラチナム
リアクト インフィニティ ラン フライニット【トレーニング用】
軽量さとフィット感に優れており非常に履きやすく、程良く反発力もあるので前への推進力を感じることができます。初心者ランナーはもちろん、故障中に悩まされている中級者〜上級者ランナーのトレーニング用としても最適な一足です。
ITEM
ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット【メンズ】
●重量:291g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ネイビー/ブルー/ホワイト/キューカンバーカーム
ITEM
ナイキ リアクト インフィニティ ラン フライニット【レディース】
●重量:253g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:BLACK/WHITE-DARK GREY、PLUM FOG/PINK FOAM -WHITE、BLACK/WHITE-PINK BLAST
リアクト インフィニティ フライニット 2【トレーニング用 】
ナイキが走行中の怪我を減らすことに着目し、走り続けるランナー達の為に開発したシューズが「ナイキ リアクト インフィニティ ラン 2」です。
ナイキのランニングシューズの歴史の中で、最多のテストを行い完成させたシューズの一つで、様々なレベルのランナーが履けるように作られております。
ITEM
ナイキ リアクト インフィニティ フライニット 2【メンズ】
●重量:302g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ホワイト/ブラック/レーサーブルー/サイバー、リッジロック/ブラック/グリーングロー/チリレッド、ブライトクリムゾン/ブラック/ダークスモークグレー/ホワイト
ITEM
ナイキ リアクト インフィニティ フライニット 2【レディース】
●重量:244g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ピュアプラチナム/サンセットパルス/フットボールグレー/ブライトクリムゾン
▼「リアクト インフィニティ フライニット」について詳しく解説した記事はこちら!
ジョイライド ラン フライニット【トレーニング用】
長時間のランニングを行っても、軽やかで快適な履き心地が体感できるシューズです。やや小さめのサイズ感なので、自分の足サイズよりも少し大きめのものを選ぶのがおすすめです。ランニングを楽しむすべての方を対象にしたモデルとなっています。
ITEM
ナイキ ジョイライド ラン フライニット【メンズ】
●重量:291g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ピュアプラチナ、レーサーブルー、ブラック、アイアングレー、ブライトクリムゾン、ホワイト
ITEM
ナイキ ジョイライド ラン フライニット【レディース】
●重量:253g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ピュアプラチナ、レーサーブルー、ブラック、アイアングレー、ブライトクリムゾン、ホワイト
ジョイライド デュアル ラン【 トレーニング用 】
中級者〜上級ランナーがポイント練習後やフルマラソン翌日のリカバリーに使用でき、スピードを気にしないランニングには適しており脚の疲労回復に役立つシューズです。
また、初級ランナーは普段の練習からレースまで、幅広い用途に使用可能です。これからランニングを始める方やランニングを楽みたいという方にも最適なモデルです。
ITEM
ナイキ ジョイライド デュアル ラン【メンズ】
●重量:290g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:プラムチョーク、メタリックゴールド、シルバーライラック、ブラック
ITEM
ナイキ ジョイライド デュアル ラン【レディース】
●重量:227g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:プラムチョーク、メタリックゴールド、シルバーライラック、ブラック
【中級者向け(サブ4〜サブ3.5)】おすすめ厚底シューズ3選
続いて、マラソンでサブ4〜サブ3.5を目指すような中級者ににおすすめのシューズを紹介していきます。
エア ズーム ペガサス 38【レース / トレーニング用】
「エア ズーム ペガサス」はアキレス腱への負担や靴ズレを軽減している他、弾みを抑えることで故障を予防しながら長距離を走れるシューズです。高いクッション性と反発性を兼ね揃えており、スムーズな体重移動と足運びが可能なので、スピード向上を目標とするランナーにも適しています。
また、インターバル走やスロージョグなど幅広く対応しています。そして、あらゆるランニングスピードによっても快適な履き心地を実現してしている点が魅力です。
ITEM
ナイキ エア ズーム ペガサス 38【メンズ】
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ブラック、ホワイト、クロリンブルー、メタリックシルバー
ITEM
ナイキ エア ズーム ペガサス 38【レディース】
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:シャンペン/ベアリーローズ/アークティックピンク/ホワイト、他3色
すぐに届きました。ランニング初心者で、クッションのしっかりしたものが欲しくて購入しましたが、大正解でした。普段23-23.5cmで、幅が広いです。(3E)そのため、24cmにしてみました。ジャストサイズです。結構暑くなっているけれど特にムレもなく、これまで使っていたものよりクッション性も向上していると思います。色も写真通りでかわいいピンクでした。毎朝のランニングで使うので、いいものを買ってよかったと思います。
出典:
楽天みんなのレビュー
▼「エア ズーム ペガサス 38」のレビュー記事はこちら!
ズーム ライバル フライ 2【トレーニング用】
駅伝ランナーの走りからヒントを得たモデル。Zoom Airユニットが内蔵されており、高い反発性と柔らかなフォームによりクッショニング効果を高めます。普段のランニングからスピード練習まで幅広く使用できる一足です。
また、スピード練習などで早く走る感覚をつかみたい時に適したランニングシューズです。スキルをステップアップを目指すランナーはぜひ取り入れてみましょう。
ITEM
ナイキ ズーム ライバル フライ 2【メンズ】
●重量:205g(26.5cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ホワイト/ネイビー、ブラック/サンダーグレー、サーモンピンク/ブルー
とても履きやすくデザインも気に入ったと息子が言っています。とても良い買い物でした。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
ナイキ ズーム ライバル フライ 2【レディース】
●重量:220g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:オレンジ、ホワイト/オーロラグリーン/オイルグレー
▼「ズーム ライバル フライ」について詳しく解説した記事はこちら!
ズーム フライ 3【レース用】
話題のカーボンプレート搭載シューズの「ズームフライ 3」。クッション性と軽さを兼ね備えており、おもにレース用に適したシューズです。
上級者向けとして紹介されることが多いモデルですが、初心者ランナーがステップアップを目指す場合にもおすすめのモデルです。スピード練習やレース向けシューズして取り入れてみましょう。
ITEM
ナイキ ズーム フライ 3【メンズ】
●重量:274g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:オーロラグリーン/クロリンブルー/ホワイト/ブラック、ホワイト/サイバー/ブラック/レーサーブルー
ITEM
ナイキ ズーム フライ 3【レディース】
●重量:227g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:オレンジ、オーロラグリーン/クロリンブルー/ホワイト/ブラック
▼「ズームフライ 3」について詳しく解説した記事はこちら!
【上級者向け(サブ3以上)】おすすめ厚底シューズ3選
最後に、マラソンでサブ3以上を目指す上級者に向けたモデルを紹介します。レース本番用からから、トレーニングで使えるモデルまでピックアップしました。
エア ズーム アルファフライ ネクスト %【レース用】
ITEM
エア ズーム アルファフライ ネクスト %【メンズ】
●重量:210g(26.5cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ハイパーターク/ホワイト
ITEM
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト %【レディース】
●重量:210g(27cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ハイパーターク/ホワイト、ブライトマンゴー/ブロンズ/ブラック
駅伝ランナーにより、様々な記録を打ち立てられた「エア ズーム アルファフライ ネクスト %」を履きのこなすには相応のフィジカルトレーニングが必須となってきますので、上級者向けのモデルといえるでしょう。
厚さ39.5mmの極厚底シューズで、反発性、安定性、クッショニングがさらに高められています。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト %【レース用】
ナイキの厚底ランニングシューズの中でも特に軽量で、スピード感を味わいたいランナーへおすすめモデルです。
上級者ランナーはもちろんのこと、一般ランナーにも短い距離のスピード練習として使用すると効果的なシューズです。
ITEM
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト %【メンズ】
●重量:178g(26cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ホワイト/サイバー/ブラック/レーサーブルー
ITEM
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト %【レディース】
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ブライトマンゴー/ホワイト/ライトジトロン/パープルパルス、他3色
ズーム ペガサス ターボ 2【トレーニング用】
最大の特徴はその圧倒的な軽さです。厚底タイプのレース用シューズでありながら、薄底タイプとも変わらない軽量さになっております。前モデルよりアッパーの通気性を高め、足首周りの生地を薄くし、シュータンに伸縮性をもたせたことによりフィット感も高くなっています。
タイム短縮やレース常連の上級者ランナーのより早いランニングを支えてくれるモデルです。
ITEM
ナイキ ズーム ペガサス ターボ 2【メンズ】
●重量:227g(28cm片足)
●サイズ:25.0〜28.0cm
●カラー:ブラック/ホワイト/ガンスモーク/アトモスフィアグレ
足にも優しく軽ーい。これでフルに挑戦します。
ズームフライは27でキツめなので、27.5にしたら、緩かった。。
ペガサスは大きめなのかな~?
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
ナイキ ズーム ペガサス ターボ 2【レディース】
●重量:189g(25cm片足)
●サイズ:22.5〜24.5cm
●カラー:ブラック
▼「ズーム ペガサス ターボ 2」について詳しく解説した記事はこちら!
厚底シューズを取り入れてランニングをより楽しく!
他社からも様々な厚底のランニングシューズが発売されていますが、まずはパイオニア的存在であるナイキのシューズを手に取ってみられてはいかがでしょうか?自分に合った厚底ランニングを選んでスピードアップすることはもちろん、軽快な走りを実現することでランニングがより楽しくなることでしょう。
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