ランナーは繋がりを求めている?
コロナ禍で大会やレースが延期・中止となり、多くの人が一箇所に集まってアクティビティを行うことが難しい状況が継続しています。そんな中で盛り上がりを見せているのが、世界で8,200万人以上のアスリートが利用するランニングアプリ「Strava(ストラバ)」の「チャレンジ」機能です。
Stravaのデータによると、チャレンジに参加したアスリートは、チャレンジに参加しなかったアスリートよりも1ヶ月あたりの移動時間が約2.5倍多いことや、2020年9月にチャレンジに参加したアスリー トの72%は、6か月後もアクティブにログを残しているという結果が分かっています。つまり、チャレンジへの参加はアスリートのモチベーション創出に大きく寄与していることが明らかになったのです。
〈日本のコミュニティトレンド〉
ランニングセグメント作成件数 |
55%増 |
Stravaクラブ作成件数 |
39%増 |
Stravaクラブ参加者数 |
84%増 |
Stravaチャレンジ参加者数 |
40%増 |
※対象期間:2019年4月〜2020年3月 vs 2020年4月〜2021年3月
そこで今回、新たに「グループチャレンジ」機能の追加が発表されました。実は、このグループチャレンジは世界中のコミュニティから最も要望の多かった機能の一つなのだそうです。
「グループチャレンジ」機能で何ができる?
では「グループチャレンジ」を活用すると、一体どんなことができるようになるのでしょうか?
参加者自らチャレンジを作成!
これまではStravaが公式に開催するチャレンジへの参加のみ可能であったチャレンジ機能が、アスリート自身で設定し、コミュニティで競うことができる新機能として追加されました。モバイルアプリの「グループ」タブから作成することができ、アクティビティの距離、スピード、獲得標高など3つの「グループチャレンジ」の種類から選択して設定し、自分をフォローしているアスリートの中から24人まで招待が可能です。
参加しているチャレンジの進捗には「全員」、もしくは「フォロワー」に公開しているアクティビティが反映され、グループチャレンジの参加者のみが閲覧可能です。
本機能はサブスクリプション機能となりますが、無料版を利用するアスリートも3回までチャレンジの作成、もしくはチャレンジへの参加が可能です。
チャレンジは3種類から選択可
作成するチャレンジは下記3つの中から選択してアレンジすることができます。
①最高記録:チャレンジ期間中に、累計の距離/移動時間/獲得標高の最高記録をめざします。
②最速エフォート:設定された距離で最速タイムを競います。対象スポーツタイプはランニング、バーチャルラン、車いすの3種目のみ。
③最長シングルアクティビティ:1回のアクティビティの最長距離の記録を競います。
選択肢のバリエーションが多いので、ランナーの走力やフィールドの違いに左右されないようなチャレンジも設定できそうですね。
「マップ」機能もアップデート!よりパーソナルな提案が可能に
今回のグループチャレンジの追加に併せて、「マップ」機能の刷新も発表されました。今年3月のメニュー画面のデザイン変更により追加された『マップ』では、「セグメント」と「ルート」に関する情報が1つの場所に集約され、『マップ』に関するすべてのアクティビティがより見やすくなりました。
また、今回の発表により、アスリートがランニングを計画するのに役立つセグメントの提案が6つのテーマに分類され、アスリートはそれぞれのロケーションにて、よりパーソナライズされたテーマからセグメントを探すことが可能になります。
本機能はサブスクリプション機能となり、無料版を利用するアスリートは周辺エリアの人気セグメント、および「保存済み」タブ内のセグメントリストの閲覧が可能となります。
〈セグメントで表示される6つのテーマ〉
①人気スポットを訪問:近隣で人気の道やトレイルを提案
②新スポットを開拓:まだ試していない人気のセグメントを提案
③自己新記録に挑戦:過去のアクティビティ記録をもとに、PRを更新できそうなセグメントを提案(下りのライドセグメントは除外されます)
④リーダーボード:過去のアクティビティ記録をもとに、リーダーボードのTOP10を狙えそうなセグメントを提案(下りのライドセグメントは除外されます)
⑤ワークアウトを開始:インターバルやラップなどのトレーニングのアクティビティが多く記録されているセグメントを提案
⑥Legendになる: 過去のアクティビティ記録をもとに、Local Legendが狙えそうなセグメントを提案
仲間とともに新たな記録を残そう!
今回登場した新機能「グループチャレンジ」によって、自分の仲間やコミュニティとの繋がりを感じながら、アクティビティに対するモチベーションを高めることができます。これまでは既存のチャレンジしかありませんでしたが、自分たちの好きなようにアレンジできるようになったことで、楽しみ方の幅はますます広がっていきそうです。既にStravaのチャレンジに参加したことがある方もぜひチェックしてみてください。
Strava 公式サイト