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ガーミン230Jが初めてのGPSランニングウォッチにおすすめな理由
ランニングを始めてから、そろそろスマホじゃなくてGPSランニングウォッチがほしいんだけど、と相談されて、それなら「ガーミンの230Jにしなよ」と答えるランナーは少なくないはずです。
ガーミンはGPSの第一人者
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ガーミンは230Jをはじめとしたランニングウオッチのイメージが強いと思いますが、もともとはGPSの専門メーカーで、航空機用にGPSを利用したナビゲーションシステムの開発・販売からスタートしたアメリカの会社です。
そこから専門メーカーの強みを活かしてさまざまな分野でGPSを活用した機器をリリースしていったのです。
「230J」は高コスパのエントリーモデル
ガーミンではGPSを利用した多種多様なランニングウォッチをリリースしていますが、その中でも「ForeAthlete 230J(フォアアスリート 230J)」は、エントリーモデルとして位置づけられており、比較的リーズナブルな価格設定がなされています。
ITEM
ガーミン ForeAthlete 230J
●サイズ:W 45 x H 45 x D 11.7mm
●重量:約41g
●ディスプレイサイズ:直径 31.1mm
●稼働時間:約16時間 (GPS トレーニングモード)
エントリーモデルでも充実の機能!ガーミン230Jの実力は?
ForeAthlete 230Jはエントリーモデルということで、「価格は比較的安いけれど機能の方は大丈夫なの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。230Jの機能について紹介していきましょう。
正確なGPS
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ガーミン最大の強みがGPS機能です。
特に230Jと同価格帯のエントリーモデルの場合は位置情報をGPSのみから取得することが多いのに対し、ガーミン230JはGPSに加えて、ロシアの衛星測位システムGLONASS、およびみちびき(補完情報)からも位置情報を取得しています。
このため、他のGPSウォッチでは若干心もとない高層ビルの谷間や山奥であっても正確に位置を捕捉することができます。
実際に私自身もトレイルを走る際によく使っていますが、ロストすることは経験上ほとんどんなく、ランに専念することができます。
また、ランを始めるために外に出るとすぐにGPSが捕捉するのでストレスがたまりません。このあたりはやはりGPS機器メーカーの強みでしょう。
長い稼働時間
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特にフルマラソンでGPSウォッチを使用したと考えている方に気になるのが稼働時間でしょう。ガーミン230Jは時計状態であれば5週間、GPSを使ったトレーニングモードでも16時間となっているので、フルマラソンはもちろん、ウルトラマラソンでも十分対応できそうです。
また、5ATMの防水機能も備えているので汗をかいても気にする必要はありません。
本格的なトレーニングモードが利用可能
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ガーミン230Jは専用アプリのガーミンコネクトスマートフォンと連携することでさまざまなワークアウトメニューが用意されています。さらに単体でもインターバルトレーニングメニューを設定することが可能です。本格的にトレーニングをされている方にはありがたい機能ですね。
スマートウォッチ的な使い方も
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スマートウォッチのようなライフログ機能も装備しており、ステップ数、距離、消費カロリー、睡眠を計測可能です。またスマートフォンと連携することでLINEの通知やミュージックコントロール機能を使用して音楽ストリーミングサービスも利用できます。
ガーミン230Jができないことは?
ForeAthlete 230Jはエントリーモデルということで省略されている機能もあります。
心拍数の計測には別売りのセンサーが必要
ガーミン230Jは本格的な心拍トレーニングも可能ですが、手首で心拍をはかるセンサーが搭載されておらず別売りの胸に巻くタイプのセンサーを購入する必要があります。
正確なデータを取るためには胸に巻くタイプの方が良いとされていますが、ややめんどうと感じる方もいらっしゃるでしょう。単体で心拍を図りたいのであれば230Jにセンサーを追加した235Jがおすすめです。
ITEM
ガーミン ForeAthlete 235J
●サイズ:W 45 x H 45 x D 11.7mm
●重量:約42g
●ディスプレイサイズ:直径 31.1mm
●稼働時間:約9日間(時計モード+ライフログ+通知機能+光学式心拍計 使用モードにより異なります)
交通系ICには対応していない
最近のスマートウォッチはSuicaなどの交通系ICが利用できるものがありますが、230Jには未搭載です。
ガーミンで利用するにはもっと上位機種を購入する必要があります。
ITEM
ガーミン fenix 6S
●サイズ:42×42×13.8mm、61g
●稼働時間:スマートウォッチモード 最大9日間、 GPS+光学心拍計:最大25時間
先代モデル「220J」からここが進化した!
230Jは先代モデルの「220J」から、大きく進化しています。続いては前作との違いについて解説していきましょう。
液晶画面が拡大
220Jでは画面サイズが直径 25.4mmだったのに対し、230jでは直径31.1mmに拡大されています。さらに液晶ディスプレイも180×180ピクセルから215×180ピクセルとより鮮明になりました。
また220Jでは230Jのようにスマホと連携してLINEの通知を受け取ったり音楽の再生やボリュームの調整を行うこともできません。
トレーニングモードの稼働時間が拡大
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230Jで最大の進化が稼働時間です。230Jは先に述べたとおり16時間を確保しており、220Jの10時間から大幅に進化しました。稼働時間の長くなれば充電の回数も減るので結果的にバッテリーを長持ちさせることにもつながるでしょう。
流通在庫などで220Jもまだ購入できるようですが、よほど安価になっていない限り230Jではなくあえて220Jを選ぶ理由はないでしょう。
他のGPSランニングウォッチと比べてみると?
ガーミン230Jと同価格帯のGPSランニングウォッチもありますが、それぞれどんな強みがあるのでしょうか。
ポラールM430と比べると?
フィンランドに拠点を置くPolar(ポラール)のエントリーモデルがM430です。心拍数モニターの開発で有名なポラールだけあって230Jにはない手首での心拍数測定機能を装備しています。
心拍数測定を活かしたトレーニングプログラムは魅力的ですが、230jのようなミュージックコントロール機能やLINEの通知機能などはありません。
手頃な価格で、機能をトレーニングに絞ったGPSランニングウォッチが欲しい、という方におすすめのモデルとなっています。
ITEM
ポラール M430
●サイズ:W 14 x H 32 x D 27mm
●重量:約51g
●ディスプレイ:128x128ピクセル
●稼働時間:トレーニングモードで最大8時間、時計モードで最大14日愛大
スント3と比べると?
こちらも同じフィンランドの精密機器メーカーSuunto(スント)のエントリーモデルが「3」です。
手首での心拍計機能付きに加えて30m防水仕様なのでトライアスロンやOWSを楽しまれる方におすすめです。
ただし、GPSはスマホとコネクトして使用するタイプなので、単体で距離を計測したり位置情報を取得することはできません。
ITEM
スント3
●サイズ:約43x43mm
●重量:36g
●駆動時間:GPSトレーニングモード最大30時間、時計モード 最大10日間
●耐水設計:30 m (ISO 6425 準拠)
ガーミン230JはGPSランニングウォッチのスタンダード
出典:PIXTA
ガーミン230Jはガーミンのエントリーモデルですが、ランニングに必要な機能はほぼすべてカバーしているといってよいでしょう。
はじめから上位モデルを購入するよりも、まずは230Jを購入して使いこなしてから、必要な機能を検討してステップアップするのはいかがでしょうか。
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