エントリーモデルに満足できなくなったらガーミン645
自分のトレーニングをもっとアップデートしたい、という時に頼りになるのがガーミンForeAhtlete 645(以下、「ガーミン645」)です。
ランニングダイナミクス機能で自分の「走り」を知る
ランニングを続けていると、自分の走りについて客観的に知りたくなってくるものです。
そんな時に頼りになるのがガーミン645の「ランニングダイナミクス機能」です。
この機能を使用するためには別売りの「ランニングダイナミクスポッド」を購入する必要がありますが、エントリーモデルを卒業して645を購入するというのであれば、必須といってもよいアイテムでしょう。
ITEM
ガーミン ランニングダイナミクスポッド
●サイズ
:38 x 23 x 19 mm
●バッテリー寿命:最大約1年間(毎日1時間の使用時)
ランニングダイナミクス機能でわかること
ランニングダイナミクス機能では以下の項目を計測できます。
・ピッチ(1分当たりの歩数)
・接地時間
・接地バランス
・ストライド幅
・上下動
・上下動比
自分がピッチ走法なのか、ストライド走法なのかを始め、無駄に上下していないか、右と左、どちらの着地が強いのかなど、今までわからなかった自分自身の走りに関するさまざまなことがわかります。
データがたまっていけば、改善のポイントも見えてくるので、漫然と走っているだけよりも遥かに効率的なトレーニングが可能になるでしょう。
レースでも十分使えるスタミナ
ガーミン645は心拍計+GPSモードでも最大12時間使用可能なのでレースでも余裕で使えるスタミナを誇ります。防水機能も5ATMと、汗や突然の雨でも心配無用です。
走りだけじゃない!ガーミン645のここがいい
ランニング機能以外で、ガーミン645の良い点をチェックしていきましょう。
ビジネスモードでも使えるシックなデザイン
ガーミン645を実際に購入された方のレビューで意外に多かったのが、「ベゼルがステンレス製のシルバーで、ランニングウォッチっぽくなくてよかった」という意見でした。
ランニングウォッチでは、同じコストをかけるのであれば「見栄えよりもスペックを優先する」といったモデルが多く、走っている時には良いけれど、プラスティック丸出しで仕事の時はちょっと・・・というモデルも正直あります。
ガーミン645はウォッチフェイスも簡単に変更できるので、アナログ風のものを選んで、ベルトもシックなカラーに付け替えればビジネススーツに合わせて違和感がないシックな時計に早変わりします。
ミュージックプレーヤー内蔵モデルもラインナップ
ガーミン645には音楽再生機能付きの645 musicもラインナップされています。
Spotifyやアマゾンミュージックといった音楽配信サービスと契約することで、最大500曲の音楽を本体に保存可能なので、スマホなしでも音楽を聞きながらのランニングが楽しめます。
ITEM
ガーミン ForeAthlete645 Music
●稼働時間:スマートウォッチモードで最大7日間、音楽再生+GPSモードで最大5時間
●重量:42.2g
●サイズ(W×D×H):42.5×13.5×42.5mm
ガーミン645、ここはイマイチかも?
機能充実のガーミン645ですが、ここはもう少し…という点もあります。
使い勝手のよくないガーミンPay
ガーミン645ではガーミン独自のガーミンPayが利用できますが、SuicaやPASMOといった交通系ICは対応していません。ガーミンPayを使用するためには、まずVISAのデビットカードが必要になります。交通系ICと違って、はじめからVISAのデビットカードを持っている方は少ないでしょう。
さらにVISAのデビットカードが使える店舗も限られているので、日常のちょっとした買い物から電車やバスも利用できる交通系ICに比べて正直、使い勝手は今ひとつです。
ガーミンでもSuicaの使えるモデルが増えてきていることから、徐々にガーミンPayはフェードアウトして交通系ICに移行していくのかもしれません。
ベゼルに傷が付きやすい
ガーミン645の特長でもあるステンレス製のベゼルですが、ハードな使い方をしているとどうしても小傷がついてしまうようです。もちろん、ディスプレイそのものは強化ガラスを採用しているので、大きな傷がつくことは稀で視認性に問題はありませんが、ベゼルに小傷がつくことで購入当初のシャープな印象が薄れてしまうのは避けられないでしょう。
また、オープンウォータースイム、トライアスロンなどのアクティビティメニューには対応していません。先述の傷つきやすいベゼルの問題もあり、あまりハードな用途には向いていないようです。
935は実勢価格で約6万円と、645より2万円ほど高くなりますが、ランニングポッドが最初からついてくるので、それを加味すれば差額は5000円程度となります。
ITEM
ガーミン ForeAthlete935
●稼働時間:ウォッチモードで最大2週間、GPSモードで最大21時間
●重量:49g
●サイズ(W×D×H):47×13.9×47mm
ガーミン645のライバルモデルは?
ガーミン645と比較対象としては価格帯が近く、光学心拍計に対応したスント5が挙げられます。
ディスプレイの見やすさは?
最近のスマートウォッチはスクリーンタッチが主流ですが、両者とも物理ボタンで操作する方式を採用しています。走りながら操作する場合にはしっかりと押した感触が伝わってくる物理ボタンの方がやりやすい、という方も多いのではないでしょうか。
ディスプレイですが、スント5の解像度は218 × 218ピクセルと最近のスマートウォッチからするとやや低めです。対するガーミン645の方は240 x 240 ピクセル、半透過MIP(メモリインピクセル)のおかげもあって太陽光の下でも見やすくなっています。
ランナーなら気になる重量はガーミン645が42.2g、スント5は66gとなっています。ガーミン645は平均的な重さなので、スント5はやや重く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ITEM
ガーミン ForeAthlete645
●稼働時間:スマートウォッチモードで最大7日間、GPSモードで最大14時間
●重量:42.2g
●サイズ(W×D×H):42.5×13.5×42.5mm
ガチなトレーニングならガーミン645、街ランならスント5
スント5は20時間(GPSデータ取得頻度1秒毎)〜40時間(GPSデータ取得頻度60秒毎)に対し、ガーミン645は12時間なので動作時間はスント5の圧勝で、ウルトラマラソンで使用しても余裕でしょう。
トレーニングをがっつりやりたいのであれば、前述のとおりトレーニングメニューが充実しているガーミン645でしょう。対するスント5の強みはナビゲーション機能です。スント5にはターンバイターンナビゲーションという機能があり、アプリでルートをあらかじめ設定しておけば、曲がり角が近づくたびにアラートで教えてくれるので、街ランでは便利ですね。
ITEM
スント 5
●稼働時間:トレーニングモード(GPS)で20時間、時計モードで12日間
●重量:約66g
●サイズ:約46×46×14.6mm
ガーミン645で一歩先を行くトレーニングを
ガーミン645は、ランニングダイナミクス機能を始め、エントリーモデルでは満足できなくなったシリアスランナーの方におすすめのモデルです。それでいて、ベルトやウォッチフェイスを変更することでビジネスシーンにもマッチするさりげなさもあります。
エントリーモデルに比べると、価格はやや高くなるものの、しっかりとトレーニングがしたい、自分のランニングのレベルを上げたい、と考えている方には頼れる1本になるでしょう。
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