アイキャッチ画像撮影:RUN HACK編集部
待望のバージョンアップ!アシックス「ノヴァブラスト 2」が発売
提供:ASICS
弾むような走り心地を追求したアシックスのランニングシューズ「NOVABLAST(ノヴァブラスト)」。2020年に発売された初代モデルは、「走る楽しさ」を感じられるシューズとして、初心者から上級者まで多くのランナーの注目を集めました。
その最新作である「NOVABLAST 2(ノヴァブラスト 2)」が2021年7月21日(水)より、アシックスオンラインストア、アシックス直営店各店、全国のスポーツ用品店などで発売されます。
定番モデルが豊富なアシックスのラインアップの中で、ノヴァブラストは新しいシリーズではありますが、わずか1年余りでのアップデートにその期待値の高さがうかがえます。今回編集部では、発売前のローンチイベントに参加し、実際にその性能を確かめてきました!
何が変わった?アップデートしたポイントをチェック
まずは前作との違いを比較しながら、最新作の特徴をチェックしていきましょう。
ミッドソールの形状変更で「安定性」が大幅アップ
撮影:RUN HACK編集部
ミッドソールには、アシックスの素材の中でも特に反発性の高い「FLYTEFOAM BLAST(フライトフォームブラスト)」が全面に使用されています。素材自体は前作と同じですが、本作では側面の溝の方向や深さが大きく変更されました。
2層構造のパターンに変わったことで、反発をサポートしつつも踏み込み時の安定性を高めています。
撮影:RUN HACK編集部
また、溝の形状以外にも、中部内側の接地面積を広げることで、足裏全体でしっかりと接地できるようになりました。
ノヴァブラストはアシックスの従来のシューズとは異なる画期的なモデルとして注目されましたが、その弾む感触や柔らかさの影響で、他モデルと比較すると「安定性」がやや弱い、という声も少なからずあったようです。しかし、今回のアップデートによって、初代のコンセプトや履き心地を変えることなく、「安定性」を高めることに成功しています。
その他、ドロップ(かかと部とつま先部の高低差)も10mmから8mmに変更。傾斜がゆるやかになったことで、自然な走行感に変わっています。
通気性とフィット感に優れたアッパー
撮影:RUN HACK編集部
アッパーに使用されているエンジニアードメッシュは、部位に応じてメッシュの穴の大きさが調整され、通気性とフィット性が向上しています。
足を包み込むような一体型のシュータン
撮影:RUN HACK編集部
シュータンはアッパーの内部と繋がった一体構造になっており、足の甲部分にピッタリとフィット。走行時のブレが軽減され、安定性の向上に貢献しています。
前作から継承しているトランポリン構造のアウトソール
撮影:RUN HACK編集部
アウトソールの前足部には前作同様、くぼみが付けられています。このくぼみ部分が体重によって沈み込み、それが元に戻る力を利用して反発力を生み出しています。まるでトランポリンが弾むような感覚を得ることができます。
見た目を裏切る軽量性
撮影:RUN HACK編集部
重量は26.0cmの実測で、260gでした。レーシングシューズと比較すればやや重さはありますが、少し前まで初心者向けシューズの重さは300gを超えるものがほとんどでした。これだけボリューム感のあるソールを備えていることを考えると、かなり軽量に抑えられていると言えます。
実際に走って試してみました!
「ノヴァブラスト 2」のローンチイベントにて開催された試走会では、ゆっくりとしたペースで走りながら「ノヴァブラスト 2」の弾むような反発を体感しました。また、長距離やスピードアップした場合など、シューズの性能をさらに検証する為、下記のメニューも追加で実施してみました。
・20kmのペース走(ペース目安 5:30/km)
・1000mのインターバル走(ペース目安 4:00/km)
では、実際に履いて走ってみたレビューを紹介していきます。
【スロージョグ】弾む履き心地が楽しい
提供:ASICS
試走会では、ゆっくりとしたペース(6:00〜7:00/km)で外苑前周辺のランニングコースを走りました。
接地した瞬間は非常に柔らかいクッション性を感じるのですが、前足部で少し踏み込むだけで弾むような反発が返ってきます。初心者向けの厚底シューズの場合、クッションの柔らかさで接地のエネルギーが吸収されてしまうこともありますが、「ノヴァブラスト 2」は反発力が非常に高く、ポンポンと跳ねるような感覚はまさにトランポリンそのもの。また、踏み込みから跳ね返りまでの反応が速いので、リズムを崩すことなく気持ち良く走ることができます。
柔らかく厚みのあるソールですが、接地の際にグラグラするような感覚もなく安定性も抜群。初代からの特徴である「走る楽しさ」の感覚は継続しつつも、安定性が高まったことで、より多くの市民ランナーに使いやすいモデルとなりました。
【20kmペース走】足に優しいクッショニングを実感
撮影:RUN HACK編集部
続いて、少し長めの距離を走った際の感覚を確かめるため、20kmのペース走を実施しました(ペースは5:30/kmに設定)。
反発力の助力もあり、足を回転させていくだけで前への推進力が生まれ、気持ち良くスピードを維持することができます。接地の柔らかな感触が気持ち良いので、いつもよりも精神的に楽に走れている感覚がありました。
また、クッション性が高く脚への負担が少ないので、走り終わった翌日の疲労度も軽減されています。このペースであれば、後半でシューズの重さが負担になる感覚もなく、サブ4〜5を目指すランナーのレース本番用シューズとしても良さそうです。
【1000mインターバル走】予想以上の加速性能!
撮影:RUN HACK編集部
最後に、さらにスピードを上げてインターバル走を行います。今回は1000mを5本、設定ペースは4:00/kmで実施しました。
結論から言うと、「ノヴァブラスト 2」でもこのペースは十分対応できます。ただし、スピードを出すためにピッチを上げていくと、接地から反発までの反応速度が、足の回転に対応しきれないような感覚もありました。
そこで、前足部から強く踏み込み、エネルギーを溜めて前への推進力に生かすような、ストライドを重視した走り方を意識すると、グイグイと前に加速していきます。これは、アシックスのレーシングモデルである「メタスピードスカイ」に近いような感覚と言っても良いかもしれません。設定ペースを維持しているつもりでしたが、気づくと10〜15秒ほど速いペース(3:45〜3:50/km)が出ていました。
ただ、インターバル4本目くらいになると、やや重さが気になってきます。もちろん、スピード練習に限定するのであれば、もう少し軽量なシューズを選ぶべきでしょう。しかし、強度の高い練習が続いていると、「足に負担をかけたくない、でも練習したい」という日もありますよね。ある程度のスピードが出せて足にも優しい「ノヴァブラスト 2」なら、中・上級者のトレーニングシューズとして活用できるシーンは多くありそうです。LSD(ロング・スロー・ディスタンス)を行った後にウィンドスプリント(流し)を行う、といったメニューもこれ一足でこなせますね。
「走る楽しさ」を感じたい全てのランナーへ
撮影:RUN HACK編集部
「ノヴァブラスト 2」は、タイムを追い求めて走るよりは楽しく走ることを目的に開発されたシューズです。しかし、クッション性と反発性を高い次元で両立させたことで、初心者から上級者まで幅広いランナーが活用できる汎用性も備わっています。今回のアップデートでプラスされた安定性によって前作の不安要素もなくなり、より完成度の高い一足となりました。
アシックスでは、自己ベストに挑戦するためのレーシングシューズや少ない力で楽に走ることができるシューズなど、ランナーの様々な目的に応えるモデルを展開していますが、「ノヴァブラスト 2」は「走るって楽しい!」という純粋な気持ちを思い出させてくれるシューズです。なんとなく気分の乗らない日でも、玄関に「ノヴァブラスト 2」があれば、走りにいく一歩を後押ししてくれますよ。
〈商品詳細〉
商品名:NOVABLAST 2(ノヴァブラスト 2)
価格:17,600円(税込)
カラー:
〔メンズ〕クリアブルー×ホワイト(スタンダードのみ)、ブラック×ピュアシルバー
〔ウィメンズ〕サンダーブルー×ソフトスカイ
サイズ:
〔メンズ〕24.5〜29.0cm(0.5cm刻み)、30.0cm、31.0cm、32.0cm
〔ウィメンズ〕22.5〜26.5cm(0.5cm刻み)
ドロップ:8mm
アシックス公式サイト〔商品紹介ページ〕
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アシックス ノヴァブラスト 2【メンズ】
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アシックス ノヴァブラスト 2【レディース】
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