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なぜ今、サウナがブーム?
かつては中年のおじさんの楽しみ、というイメージが強かったサウナが今、ブームとなっているののはなぜでしょうか。
日本のサウナは1964年の東京オリンピックがきっかけで広まった!
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実は、日本でサウナの人気が高まったきっかけが1964年に開催された東京オリンピックだったことをご存知でしょうか。来日したサウナの本場、フィンランドの選手達からサウナを要望する声が高まったことから、フィンランド大使館の尽力により選手村にサウナ施設が造られました。
この施設が関係者からも好評だったことと、フィンランド大使館のバックアップなどもあって、サウナは全国的なブームへとなっていったのです。
マンガからSNSを通じてブレイク!
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サウナは日本に定着したものの、繁華街の雑居ビルのサウナ店に中高年のおじさんが集まって楽しむもの、というイメージが強い不遇(?)な時代が続きました。
しかし、2011年に出版されたマンガ家のタナカカツキさんによる「サ道」というコミックエッセーがそんな状況に変化をもたらします。
SNSなどを通じてじわじわとサウナの人気が高まるとともに、従来のイメージと異なる本場フィンランドスタイルのおしゃれなサウナも増え、女性でも入りやすいイメージへと変わっていったのです。
なにかとストレス過多な今の時代において、癒やしを求める方が増加したこととサウナはうまくシンクロし、再びブームとなっていったのです。
ITEM
マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1) (モーニング KC)
サウナが健康増進に役立つ理由は?
サウナは健康増進に役立つ、と言われますが、具体的にはどのような理由があるのでしょうか。
温熱効果で血行が良くなる
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サウナの最大のメリットは温熱効果と言われています。
身体を温めることで、血管が拡がり、血行が促進されます。血液は人間の体をめぐり酸素や栄養を送ったり、二酸化炭素や老廃物などの不要物を回収したりする役割があるので、血行がよくなれば疲労回復も早くなるという効果があります。
身体を温めるというのであればお風呂も同じですが、お風呂の場合は水圧があるので、特に心臓などに持病がある方の場合には息苦しさを感じることもあるようですが、サウナであればその心配はありません。
ただし、いきなり高温のサウナに入ってしまうと血圧が急上昇してしまうので、シャワーなどで少し身体を温めておいてからの方が良いでしょう。銭湯や温泉施設によくある、温度30度代のぬるい炭酸泉のお風呂から入るのがおすすめです。
サウナ=ガマン大会ではない
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サウナが苦手な方の中には、「暑い中でガマン大会やってなにが楽しいの?」と、思っている人も多いのではないでしょうか。実は、全身汗だくになるまで我慢する必要はなく、むしろそういった入り方はリスクが高くなると言われています。
80度で10分以内が目安と言われていますが、サウナ室の湿度でも体感は変わってきますし、個人差ももちろんあるので、額に汗をかくぐらいになったら一度サウナから出た方が良いでしょう。くれぐれも無理は禁物です。
サウナで快適に過ごすためにおすすめのアイテムがサウナハットです。サウナ室の高温から髪の毛の乾燥やのぼせることなどを防ぐ効果があり、本格的にサウナを楽しむのであれば持っておいて損はないアイテムです。
ITEM
キマリサウナサプライ サウナハット
●素材:綿100%
●サイズ:フリー(男女兼用) 原産地
キマリサウナサプライのサウナハットはコットン100%の優しい肌触りが特長、お手入れも簡単です。
外気浴や水風呂でクールダウン
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サウナを出たら急速冷却…とばかりに冷たい水風呂に飛び込む方もいます。水風呂に入るとそれまで広がっていた血管が急速に収縮することにより、ホースの先を絞った時のように血流が良くなる効果もありますが、心臓に負荷がかかる危険性があります。
特にサウナのマニアの方は「シングル」と言って10度未満の水風呂にいきなり入る方もいらっしゃいますが、ある程度リスクがある行為であることは知っておいた方が良いでしょう。
また、水風呂も「必ず入らなければならない」、というものでもなくサウナで火照った身体をクールダウンできればよいのでシャワーや外気浴でも十分代用可能です。
サウナは10分程度で入ってからクールダウンを交互に2,3回繰り返すのが基本とされていますが、無理は禁物です。体調次第では1回で終わらせる勇気?も必要です。
そして、サウナは大量に発汗するので、しっかりと水分補給することは言うまでもありません。
ITEM
ポカリスエット イオンウォーター(500ml*24本入)
●原材料:果糖ぶどう糖液糖(国内製造)、果汁、砂糖、食塩、ラカンカエキス/酸味料、香料、塩化K、乳酸Ca、甘味料(ステビア)、塩化Mg、調味料(アミノ酸)、酸化防止剤(ビタミンC)
●成分:電解質濃度(規定液量溶解時:陽イオン(mEq/L) Na+ 17.5/K+ 5/Ca2+ 1/Mg2+ 0.5陰イオン(mEq/L) Cl‐ 13.5/citrate3- 9/lactate- 1【栄養成分】100mlあたりエネルギー:11kcal、タンパク質:0g、脂質:0g、炭水化物:2.7g、食塩相当量:0.10g、カリウム:20mg、カルシウム:2mg、マグネシウム:0.6mg
サウナとランニングは相性バツグン
サウナとランニングは非常に相性が良いことをご存知でしょうか。
サウナで「ととのう」ってどういうこと?
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サウナ愛好家がよく使うワードに「ととのう」があります。
高温のサウナと低温の水風呂を交互に入ると、実は身体にはかなりの負荷がかかります。
交感神経が刺激されることでアドレナリンなどの物質が放出された一種の興奮状態になりますが、その状態で休憩すると、身体はリラックしているのに脳は興奮しているという不思議なモードに入るとされています。
このことを「ととのう」と表現するとされています。
ランニング+サウナで急速回復
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サウナに入る前に心身とも疲労して自律神経の機能が低下していると、よりととのいやすくなるとされています。平日、仕事が終わってから走る、という方も多いと思いますが、業務で脳を使い、ランニングで体力を使った後は、まさにととのうのに最適な条件と言えるでしょう。
ランニングの後でサウナに入るのは、疲労した心と身体を急速に回復させるという意味で非常に理にかなっていると言えます。
また水風呂は脚のアイシングにも使えるので、サウナでととのった後は脚だけを水風呂でケアするのも良いでしょう。
ここがおすすめ!ランナー制度のある銭湯・温泉施設
走った後でゆったりサウナとお風呂を楽しみたい、そんな方におすすめなのが着替えて荷物を預けて走りに行ける、ランナー制度のある銭湯や温泉施設です。
なお、データ等については2021年8月1日現在のものです。ご利用の際には、webサイトなどで最新の情報をチェックの上、おでかけください。
らくスパ1010
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らくスパ1010は神田にある都会のオアシスをコンセプトにした銭湯やコワーキングスペース、飲食などを組み合わせた新しいスタイルのリラクゼーションスポットです。
ランナー専用の着替え室で着替えてコインロッカー(6時間100円〜)に荷物を預けて走りに行き、帰ってからあらためて入浴施設に入館するというシステムとなっています。
皇居からも比較的近いということもありランニングステーションとしても力を入れており、ランナー利用できるのはもちろん、月極のレンタルロッカーも用意されています。
施設情報
住所:東京都千代田区神田淡路町2-9-9
アクセス:JR中央線・総武線「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B2出口より徒歩5分
料金:1490円(平日10時間利用)、1590円(土日祝10時間利用)
営業時間: 11:00~翌8:00
定休日:なし
Webサイトはこちら
南青山 清水湯(東京)
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東京の原宿、表参道というファッショナブルな場所にある清水湯、都内のランナーにはおなじみの銭湯でしょう。サウナは高温のロッキーサウナと控えめな温度のコンフォートサウナの2種類が用意されています。
なお、混雑防止のため土日祝日のランニング利用はできないので注意してください。
施設情報
住所:東京都港区南青山3-12-3
アクセス:東京メトロ「表参道駅」 A4出口より徒歩2分
料金:1020円(サウナコース)
営業時間: 12:00~24:00(平日:最終入場23:30)、12:00~23:00(土日祝日:最終入場22:30)
定休日:金曜日
Webサイトはこちら
くにたち温泉 湯楽の里(国立市)
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多摩川を走りたい、というランナーは多いと思いますが、そんな方にぴったりなのが「くにたち温泉 湯楽の里」です。多摩川は温泉のすぐ隣と絶好のロケーションにあります。
サウナは高温サウナと塩サウナの2種類、露天に出れば目の前には多摩川と富士山が!
休憩室に個別TV付き20席を含む合計65席のリラクゼーションチェアが用意、雑誌やコミックも多数取り揃えているのでゆったりと過ごせます。
施設情報
住所:東京都国立市泉3丁目29-11「フレスポ国立南」内
アクセス:JR南武線「矢川駅」、多摩モノレール「万願寺駅」各駅より徒歩約15分。
無料大型駐車場あり
料金:大人870円(平日)、980円(土日祝)
営業時間:8:00〜20:00(最終受付19:00)
定休日:なし(休館日はwebで随時確認を)
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満天の湯(横浜市)
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横浜市、相鉄線上星川駅から徒歩1分という便利な場所にある温泉施設が「満天の湯」です。
サウナは内風呂と外風呂の2種類で、外風呂は男性はミストサウナ、女性は塩サウナが用意されています。
また、ここの名物が水風呂でミントが香るブルーのお風呂は湯冷めも防止する効果があるそうです。
早朝から利用できるのも嬉しいですね。
広い露天スペースもあるので、サウナの後はここでゆっくりととのうのも良いでしょう。
施設情報
住所:横浜市保土ケ谷区上星川3丁目1-1
アクセス:相鉄線「上星川駅」南口から徒歩すぐ
料金:大人880円(平日)、980円(土日祝)
営業時間:6:00〜25:00(最終受付24:30)
定休日:なし(休館日はwebで随時確認を)
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横須賀温泉 湯楽の里(横須賀市)
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「湯楽の里 横須賀」は、先に紹介した「国立温泉 湯楽の里」の系列店で、都内から少し足を伸ばした横須賀市の馬堀海岸にある温泉施設です。
ちょっと遠いですが、横浜横須賀道路馬堀海岸ICを出てすぐで無料の大型駐車場もあるのでクルマでのアクセスも便利です。
通常のサウナに加えて塩サウナも用意されています。ここのウリはなんといってもロケーション!サウナから屋外のテラスに出れば目の前には東京湾が広がっていて最高の外気浴が楽しめます。
施設情報
住所:横須賀市馬堀海岸4-1-23
アクセス:京急本線馬堀海岸駅から徒歩12分
無料大型駐車場あり
料金:大人1080円(平日)、1280円(土日祝)
※レンタルバスタオル、フェイスタオル付き
営業時間:9:00〜20:00(最終受付19:00)
定休日:なし(休館日はwebで随時確認を)
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「ランナー」で「サウナー」がこれからのトレンドに?
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サウナに通う人のことを、最近は「サウナー」と呼びますが、なんだか「ランナー」とも語感が似ていますね。
これまで見てきたようにランニングとサウナの相性は抜群です。
ランニングで身体を思いっきり動かした後、暑いサウナと水風呂でととのう……そんな「ランナー」で「サウナー」な方がこれからもっと増えてくるかもしれません。
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