HOKA ONE ONEってどんなブランド?
「HOKA ONE ONE(ホカオネオネ)」は日本に上陸してまだ日が浅いですが、「脚を大事にできる」シューズとして、ランナーの人気は徐々に高まっています。では、「HOKA ONE ONE」とは一体どのようなメーカーなのでしょうか?
2009年に生まれたフランスのメーカー
HOKA ONE ONEは、2009年にフランスで生まれたシューズメーカーです。当時は、マラソンなどのランニングシューズは硬くて薄いソールが主流でした。薄底のシューズは軽量で走りやすいのですが、体にかかる負担が大きく、特に下り坂では衝撃により脚が痛くなりやすいです。
そこで、HOKA ONE ONEではソールが高く柔らかい、下り坂でも速く走れるシューズを目指して開発されました。比較的新しいメーカーですが、長い距離でも安心して走れるので、マラソンを中心に、普段から長距離を走ることが多いランナーの人気が高まっています。
また最近では、陸上用のスパイクも開発もしており、2019年の日本選手権1500mで優勝した選手は、HOKA ONE ONEのスパイクを着用していました。今後は長距離だけでなく、トラック競技においても人気が高まりそうです。
先見の明を持つパイオニア
今ではアスリートも含め、厚底のシューズを履くランナーが増え、厚底がランニング業界を席巻しています。実際、ここ2~3年で各メーカーから厚底のシューズが数多く登場し、新たなスタンダードとなりつつあります。
しかし、HOKA ONE ONEは早くから厚底シューズのメリットを捉え、シューズ開発を行ってきました。もちろん、同じ厚底でもメーカーによって意図が異なりますが、現在、HOKA ONE ONEは厚底ソールが特徴的なシューズメーカーとして、その地位を確立しています。
HOKA ONE ONEの新作シューズに注目すれば、ランニングシューズ業界の最先端の技術を体験できるかもしれません。
極上の履き心地を実現!HOKA ONE ONEの3つの特徴
ランニングシューズにはさまざまなメーカーがあり、それぞれ特徴が異なります。HOKA ONE ONEのシューズにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。
特徴的な分厚いミッドソール
なんといってもHOKA ONE ONEの最大の特徴は、見た目でもすぐ分かる分厚いミッドソールです。ランニングをしているとき、脚には体重の3倍以上の衝撃がかかっていると言われています。
この分厚いソールはクッション性が高く、衝撃を分散してくれるので脚にかかる負担を軽減できます。特に脚への負担が増える下り坂では、この厚底が大きな効果を発揮します。
ソールが厚く耐久性も高い!さらに重くもない!
ソールが分厚いので、クッション性だけでなく耐久性も高いのが特徴。長い距離を走ってもへたりにくいので、マラソンに向けて長い距離を走る方でも消耗を気にせずに走れます。
クッションを厚くすると、その分シューズは重くなってしまいますが、HOKA ONE ONEは「クッション性」と「軽量性」を両立。厚底クッションを搭載しながら、わずか220g前後のスピードモデルも存在します。これは、ミッドソールに軽量なEVAフォームを採用することによって実現しています。
ゆりかごのように動くソール「メタロッカー」
HOKA ONE ONEのミッドソールは分厚いだけではありません。ソールは、メタロッカーと呼ばれるゆりかごのような形状になっており、接地すると踵から前足部になめらかに体重移動ができます。
自然に次の一歩を踏み出すことができ、足運びしやすいのが特徴です。
世界記録を生んだカーボン内蔵シューズも開発!
今では高速ランニングシューズの定番になった「厚底×カーボンプレート内蔵」のランニングシューズ。HOKA ONE ONEでも「カーボンX」というカーボンプレートを内蔵したシューズを開発しており、2019年に100kmの世界記録の更新を目指す「プロジェクトカーボンX」を実施しました。
残念ながら100kmの世界記録は生まれませんでしたが、50マイル(約80km)の世界記録を更新しています。このプロジェクトを実施した日は、気温が22度を超え、長距離レースにとっては非常に過酷な状況でした。そんな厳しい環境下で好タイムを出したこともあり、HOKA ONE ONEのカーボンシューズに大きな注目が集まりました。
HOKA ONE ONEはどんな人におすすめ?
HOKA ONE ONEは、その履き心地の良さと汎用性の高さから、初心者から上級者まで、幅広いランナーから支持を集めています。その中でも、HOKAのシューズをぜひ試してもらいたいランナーはどのような方なのか紹介します。
脚が完成していない初心者ランナー
走り始めたばかりの初心者の方は、脚の筋肉がまだ十分に発達していないかもしれません。最初のうちは、長い距離を走ると脚が耐えられず痛くなってしまう方も多いでしょう。
HOKA ONE ONEのシューズはクッション性が高く、衝撃を分散してくれるので、脚にかかる負担を軽減できます。脚が痛くなりにくいので初心者の方でも安心して走ることができます。
怪我を避けたい中級~上級ランナー
長距離選手は普段のランニングの小さな負荷が積み重なることで怪我をしてしまいます。特にロングジョグが多い人は、怪我のリスクが高くなるので、HOKA ONE ONEの厚底で負担を軽減することで怪我をするリスクを小さくできます。
また最近では、「カーボンX」のように軽量なレーシングシューズも作られており、レースで脚にかかる負担を小さくしたい人にもおすすめです。
起伏が激しいコースで「下り坂」が苦手なランナー
ランナーによって得意・不得意が出る坂道。下り坂はスピードが出るものの、通常のランニングよりも体重がかかるので負担が大きくなってしまいます。
下り坂で脚が痛くなるのが嫌な人、下り坂を走りにくいと感じている人にも、HOKA ONE ONEのシューズはおすすめです。クッション性が高く、ソールがゆるやかにカーブしているため、脚を守りながら安定して走ることができます。
どうやって選ぶ?自分に合うシューズを見つける3つのポイント
HOKA ONE ONEは、基本的にどのシューズもクッション性が高いので、初心者から上級者まで安心して選ぶことができます。では、その中で自分に合ったシューズを選ぶにはどうしたら良いのでしょうか。HOKA ONE ONEのシューズ選びに役立つ「3つの基準」を紹介します。
①クッションタイプ
HOKA ONE ONEのシューズは、クッションの柔らかさを「反発性が高い」「柔らかい」「適度な(バランス)」の3段階に分けています。この柔らかさの段階によって、適した走り方が変わってきます。
●「反発性が高い」タイプ:スピードを重視するとき
●「柔らかい」タイプ:長距離で足の負担を減らしたいとき
●「適度な(バランス)」タイプ:クッションと反発性のバランスを備えた中間タイプ
初心者の方で、脚の筋肉がまだできていない場合は、「柔らかいタイプ」が適しているでしょう。レースなどで、スピードを追求してタイムを出したい方は、「反発性が高いタイプ」が良いです。「バランスタイプ」はどちらの良さも兼ね備えているので、ある程度スピードを出すトレーニング時にもおすすめです。
②スタビリティ(安定性)
シューズを選ぶときは、足のサポート機能が高いかどうかも重要です。HOKA ONE ONEの一部のシューズには、サポート機能を高めた初心者に適したモデルも用意されています。
通常モデルは「ニュートラル(中間)」に設定されていますが、オーバープロネーションを抑制する「安定」モデルもあるので、シューズのサポート力を重視したい方はこちらを選ぶと良いでしょう。
オーバープロネーションとは、着地の際にかかとが内側に大きく倒れ込みすぎてしまう状態のことを言います。足が傾いていると怪我をしやすくなるため、サポート機能がついた安定感の高いシューズが適しています。
▼プロネーションについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめ!
③重量
HOKA ONE ONEのシューズは、見た目のボリュームに対して軽量なシューズが揃っています。最軽量タイプは200gを切るので、自己ベストを目指してスピードを重視したい方は、より軽量なモデルを選びましょう。
ただし、軽量なシューズは脚にかかる負担が大きくなったり、耐久性が落ちたりします。初心者の方は、クッション性が高く、安定感のある200g後半から300gくらいのものを選ぶのがおすすめです。
自分の目的に合わせて選ぼう!おすすめシューズを紹介
ここからは、HOKA ONE ONEの最新モデルから人気の定番モデルまで、おすすめのシューズを紹介します。
クッション性や軽量性はモデルによって異なるので、自分の目的や使用シーンに合わせた選び方のポイントもあわせて解説します。
自分の記録に挑戦するランナーへ!「CARBON X(カーボンエックス)」
「CARBON X」は距離や速度に関係なく、初心者から上級者まであらゆるレベルのランナーにおすすめのレース用シューズです。
厚底によるクッション性だけでなく、カーボンプレートが生み出すスピードを両立したシューズで、滑らかで最後までしっかりと自分の走りができます。
ITEM
HOKA ONE ONE CARBON X-SPE 【ユニセックス】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:23cm~30cm
●カラー:2色
セグウェイの様に身体を前に倒すと進んでいく靴です。ゆっくりでも使える靴です。 (セグウェイは乗った事ないけど想像で)
出典:
楽天みんなのレビュー
クッションタイプ |
スタビリティ(安定性) |
重量 |
反発性が高い |
ニュートラル(標準) |
【ユニセックス】250g |
▼後継モデル「CARBON X2」のレビュー記事はこちら
軽量なのにクッション性が高い「RINCON(リンコン)」
片足わずか218g(27cm)の軽量なシューズであり、本格的なレーシングモデルであるCARBON Xよりも軽いです。軽量ですがクッション性が高く柔らかい履き心地が特徴で、トレーニング用としてだけでなくレースにも使えるほどスピードを出しやすいです。
厚底シューズで重さが気になる方におすすめです。また、前作よりもアッパーを強化しているので、中足部のフィット感とサポート力が高まっています。
ITEM
HOKA ONE ONE RINCON2【メンズ】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:25.0~30.0cm
●カラー:5色
現在使っているクリフトン6ワイド25.5cmからの履き替えで購入しました。クリフトン7ワイド25.5cmにするか、リンコン2の1サイズアップ(リンコン2にはワイドがないので)の26.0cmにするか、迷いましたが、結局、軽さに惹かれてリンコン2の26.0cmを選びました。クリフトンより軽くて反発がある分、ペースは速くなりました。10キロ過ぎから、両親指内側のタコが摩擦で悪化し、痛い思いをしました。商品そのものは良いのですが、やはり私にはワイドが合ってたのかな。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
HOKA ONE ONE RINCON2【レディース】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:22.0~25.0cm
●カラー:3色
ここ何年マラソンにハマっていてずっとアシックスのGT2000を愛用してきましたが、最近厚底が流行っているみたいなのでお店で見つけて気になってこちらでお願いしてみました。 到着して早速走ってみたら弾いているような走り心地で買って正解と思いました。 コロナの今はマラソン大会がだいぶやってないですが今度この靴で出場してみたいと思います。
出典:
楽天みんなのレビュー
クッションタイプ |
スタビリティ(安定性) |
重量 |
バランス |
ニュートラル(標準) |
【メンズ】218g
【レディース】184g |
▼「RINCON 2」について詳しく解説した記事はこちら!
軽さ・反発・クッションのバランスが絶妙!「CLIFTON(クリフトン)」
初めてHOKA ONE ONEのシューズを選ぶ時、このシューズを選んでおけば失敗しない、といっていいくらいバランスが良いシューズです。軽量性、クッション性、反発性が優れており、柔軟性の高いので滑らかな走り心地を体感できます。
クッション性能はRINCONと近いですが、CLIFTONの方がしっかりとした作りであり、グリップが強化されているのでトレーニング用としてもおすすめです。
ITEM
HOKA ONE ONE CLIFTON 7 【メンズ】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:25.0~30.0cm
●カラー:6色
ITEM
HOKA クリフトン 7【レディース】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:22.0~25.0cm
●カラー:5色
サイズ選びは重要。 普段、スタンスミス、アディダスは23,5センチ。 ニューバランスは、24センチ。 コンバースは、23,5センチ。 クリフトン7は、24センチ。 ベージュにゴールドが入って、とっても可愛い一品。この色合いのスニーカー持っていなかったので購入。 ホカオネオネ、3足目。 軽くて履きやすい。
出典:
楽天みんなのレビュー
クッションタイプ |
スタビリティ(安定性) |
重量 |
反発性が高い |
安定 |
【メンズ】273g
【レディース】228g |
▼クリフトンを履き比べてみた!レビュー記事はこちら
硬い路面に対応!ライトトレイルにも対応している「BONDI(ボンダイ)」
「BONDI」はHOKA ONE ONEの中で最もクッション性が高いモデルです。その分、他のモデルより多少は重くなっていますが、履き心地は抜群。オフセット(前足部とかかと部の高低差)が4mmと比較的フラットなのも特徴で、脚の負担がかかりにくい構造になっています。
ソールのグリップ性能が優れているので、ロードだけでなく軽めのトレイルにも対応できます。
ITEM
HOKA ONE ONE BONDI 7【メンズ】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:25.0~30.0cm
●カラー:5色
26.5を購入しましたが、ワイドサイズなだけあって幅広の私の足にも丁度いいサイズでした。
普段履きで使用しましたが、驚くほどのクッション性で履き心地も◎
ランでの使用はこれからになりますが、普段のランの質が向上することは間違いないでしょう。
重さも300gを感じさせないほどなので、フルマラソンにも対応できるかなと思っています。
ランと普段のコーディネートにも使えるデザインなので大変重宝します。
出典:
楽天みんなのレビュー
ITEM
HOKA ONE ONE BONDI 7【レディース】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:22.0~25.0cm
●カラー:4色
クッションタイプ |
スタビリティ(安定性) |
重量 |
反発性が高い |
安定 |
【メンズ】273g
【レディース】228g |
▼ボンダイについて詳しいレビューはこちら!
安定感を求めるなら「ARAHI(アラヒ)」
「ARAHI」は地面との接地面が多く、足の裏全体で地面を捉えることができます。正しい体重移動をサポートしてくれるので、安定性が高く、ブレずに走れます。初心者ランナーに特におすすめ。
ITEM
HOKA ONE ONE ARAHI 4【メンズ】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:25.0~30.0cm
●カラー:3色
ITEM
HOKA ONE ONE ARAHI 4【レディース】
●素材:
・アッパー:テキスタイル
・アウトソール:ラバーEVA
●サイズ:22.0~25.0cm
●カラー:2色
クッションタイプ |
スタビリティ(安定性) |
重量 |
反発性が高い |
安定 |
【メンズ】273g
【レディース】228g |
目的に合ったシューズを選ぼう
バリエーションが豊富で迷ってしまうHOKAのシューズ。自分の目的に合っているかチェックして選んでみましょう。
●長距離レースで自己ベストを出したい ⇒CARBON X
●厚底でも軽くて走りやすいシューズが欲しい ⇒RINCON
●クッション性・軽量性・反発性のバランスが良いシューズが欲しい ⇒CLIFTON
●硬い路面でも安心して走れるクッション性が欲しい ⇒BONDI
●これからランニングを始めたい ⇒ARAHI
長い距離を走る人は必見のランニングシューズ!
「HOKA ONE ONE」は比較的新しい海外のブランドなので、馴染みがない人もいるかもしれません。しかし、その抜群のクッション性と自然な足運びをサポートするメタロッカー形状から、一度履いたらハマる人が続出しています。
特に怪我をしたくない人、安全にトレーニングを積みたい人、マラソンや100kmなどの長距離ロードレースに出る人は、ぜひ一度HOKA ONE ONEを試してみてください。自分に合ったシューズを見つけてランニングを楽しみましょう。
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