アシックスの人気シリーズ「ターサー」とは?
アシックスで高い人気を誇る「ターサー」シリーズですが、学生時代に愛用していた市民ランナーの方も多いのではないでしょうか?まずはシリーズの特徴や歴史などについて詳しく解説していきます。
初代「ターサー」は1983年に誕生
ターサーが誕生したのは1983年。1984年にはこれまで中心だったフラットソールから、ストライド走法にマッチするように中足部をアーチ状にくり抜いたスプリングミッドソール構造を採用。また、世界で初めてミッドソールに成形EVAを搭載しています。
ターサーは「TIGER タイガー」と「RACER レーサー」を組み合わせて作った造語。「疾風のごとく走る”虎”になれ!」のコンセプトのもと開発されています。長い歴史とともに進化を続け、今もなお人気シリーズとして君臨し続けているのです。
市民ランナーにとっての速さの象徴
「ターサー」のメインターゲットはサブ3.5ランナー。軽さ、クッション性、グリップ性に優れており、よりスピードが出しやすい作りになっています。そのため初心者ランナーには履きこなすのが難しく、ターサーを履いているランナーを見ると「いつか自分も速くなったらターサーを履きたい」と思う憧れのシューズとなっています。
ターサーの代表作は「ターサージャパン」
「ターサー」のフラグシップモデル「ターサージャパン」。2020年に発売され不動の地位を築いています。全て国内生産され、発売当初からほとんどモデルチェンジすることなく、足型も同じものを使用しています。
他のターサーシリーズに比べてゆったりとした足幅で踵部分に衝撃を吸収するGELを搭載。高いクッション性と反発性のミッドソールが採用されているのでサブ4ランナーにも適しています。ターサーデビューには最適のモデルと言えるでしょう。
「ターサージール 6」はどんなシューズ?
「ターサージール」のZEALは「情熱、熱意」といった意味があります。6で廃盤にはなってしまいましたが根強い人気のあるモデルです。特徴や機能について詳しく紹介していきます。
軽さ、クッション性、反発性を両立
「ターサージール 6」はシリーズの中でも軽量化され、26.5cmで約165gとレースでも着用できる軽さです。ミッドソールには軽量でクッション性を維持しながら反発性の高いフライトフォームを搭載。軽さと高い機能性を両立しています。
デュオソールが高いグリップ力を発揮
アウトソールに搭載されたディオソールが高いグリップ性を発揮します。着地から蹴り出しまでしっかり地面を掴み、力を逃さず無駄の無い走りができます。力を入れることなく自然にストライドが広がり、スピードを上げた走りができるでしょう。
高い通気性とフィット性のあるアッパー
「ターサージール6」はアッパー部分に新素材のアダプトメッシュ、シューホールにはより強いホールド感のあるパワーホールドシューレースを採用しています。通気性とフィット感が向上し、締め付けられる感覚も軽減しています。
アッパー側面によく見る補強剤のアシックスのラインがなくなり軽量化。耐久性はアッパー内部に補強を追加することで維持しています。
「ターサージール6」のラインナップ
「ターサージール6」にはスタンダード、ワイド、スリムの3タイプの足幅が展開されています。ターサージャパンに比べてより速いスピードが出せるレーシングモデルであることから、基本の足幅は細めの設計となっています。
【スタンダードタイプ】
ITEM
アシックス ターサージール 6 メンズ(スタンダード)
●サイズ:24.5〜29cm
ITEM
アシックス ターサージール 6 レディース(スタンダード)
●重量:約130g(24.0cm)
●22.5〜26cm
【ワイドタイプ】
ITEM
アシックス ターサージール 6 メンズ(ワイド)
●サイズ:24.5cm〜29.0cm
【スリムタイプ】
ITEM
アシックス ターサージール 6 メンズ(スリム)
●サイズ:24.5〜30.0cm
▼「ターサーエッジ」について詳しく解説した記事はこちら!
「ターサージール 6」のターゲットとは?
「ターサージール 6」はどのようなランナーに適したシューズなのでしょうか?自分にはまだ早いと思っていたランナーにも意外とマッチしているかもしれませんよ。
サブ3.5を目指すランナーのレーシングシューズ
出典:PIXTA
サブ3.5を目指すランナーのレース用シューズとしても最適です。軽量でありながらクッション性も維持しているのでマラソン後半のダメージを軽減できます。
スピードを上げたトレーニングにも活用できより本番をイメージしたトレーニングができるでしょう。
上級者の距離走やペースランニング用
出典:PIXTA
上級者のレース用シューズといえば、高価な厚底シューズやより軽量でソールの薄いシューズを着用します。そんな上級者にとって「ターサージール」は、距離走やペースランニング用の練習用シューズとして活用できます。
また、大事な練習だけど疲労が溜まっていたり、故障明けだったりと足の負担を軽減したい場面でも程よいクッション性があるので最適です。
練習は積んでいるがスピードアップに悩んでいるランナー
出典:PIXTA
自分には「ターサージール」にはまだ早いかもと悩んでいるランナーでも、月に250km以上走っているランナーは履きこなせる可能性があります。250km以上走っていれば筋力がしっかりとついているので、より軽量なランニングシューズでも問題ありません。
また、練習はしているのにスピードが全く上がらないといったランナーにもおすすめです。軽量でグリップ性の高いターサージールを履くことで、自然とストライドが広がりスピードが出やすいフォームに。今までよりもワンランク上の走りができる可能性があります。
部活生のペース走、距離走、ペースを上げたジョグにも
出典:PIXTA
常に上を目指す部活生には「ターサージール」は距離走やペース走などの練習におすすめです。普段から速いペースでのジョグを心がけている選手はポイント練習以外でも活用できます。
レース用としても使えますが、公認のトラックレースでは厚底規定に反するので注意が必要です。
後継モデル「ターサーエッジ」とは?
「ターサージール」が廃盤になってしまったので次のランニングシューズはどうしようと悩んでいるランナーもいらっしゃるのではないでしょうか。後継モデルとしては「ターサーエッジ」が登場しています。機能を維持しながらさらにレベルアップしているので、その特徴を解説します。
ソール全面にフライトフォームプロペルを搭載
「ターサージール」のミッドソールにはフライトフォームが使われていましたが、「ターサーエッジ」には軽量でより高反発のフライトフォームプロペルが搭載されています。着地したときの反発を推進力に変えてよりスムーズでスピード感ある走りを実現できます。
中足部外側にディオソールが追加されフラットに
「ターサーエッジ」の中足部外側にはグリップ力の高いディオソールを追加。接地面が広くなることで安定感が増し、ミッドフット着地のランナーでも蹴り出しがスムーズです。
また内側と外側でディオソールの突起部分の向きが逆になっており、よりグリップ力がアップしています。
中足部のシャンクがN字からV字に
「ターサージール」の中足部に搭載されたシャンクはN字型でしたが、「ターサーエッジ」はV字になっています。V字のシャンクは前足部まで伸びており、より反発性が高くスピードが出しやすい作りに。軽快で癖のない走りが実現できます。
アダプトメッシュ2.0を採用
「ターサーエッジ 2」のアッパーには、「ターサージール 6」のアッパーをアップデートしたアダプトメッシュ2.0を採用。硬さはありますが、軽量で通気性がよく、伸縮性が抜群でホールド感がアップしています。
アッパー外側のアシックスのラインには強い補強材が組み込まれており、収縮速度がアップし、耐久性も向上しています。足の動きに素早く追従できるので、よりスピードが出しやすくなったと言えるでしょう。
ITEM
アシックス ターサーエッジ 2 メンズ
●重量:約184g
●サイズ:24.5〜30.0cm
ITEM
アシックス ターサーエッジ 2 レディース
●重量:約150g
●サイズ:22.5〜26.0cm
アシックスの「ターサー」シリーズを履いてスピード感あふれる走りを!
廃盤になってもなお人気が高い「ターサージール」。スピードが出しやすい軽さとクッション性、反発性を両立した優れたランニングシューズです。ディオソールが高いグリップ力を発揮するので、地面をしっかりと掴み力を無駄にすることなく推進力に変えることができます。
後継モデルのターサーエッジは、さらに進化した機能が搭載されているので、今までターサージールを愛用していたランナーは試してみる価値はあるでしょう。さらに記録アップを目指すランナーの強い味方になってくれるはず。ターサーシリーズを履いて自己ベスト更新、大会での上位入賞を目指して頑張りましょう。
この記事を読んでいる人には、こちらもおすすめ!