アシックス TENKA (テンカ) はどんなシリーズ?
アシックスTENKA(テンカ)は、長距離ランナー向けのレーシングシューズです。駅伝レースに勝って「天下を取る」と、ランナーのレースに対する熱い思いに「点火する」の2つに思いがネーミングに込められています。
駅伝やロードレースのために開発
出典:PIXTA
2020年に展開されたTENKAシリーズは、「SORTIEMAGIC RP 5 TENKA」「SORTIEMAGIC LT 2 TENKA」「TARTHEREDGE 2 TENKA」の3モデルで、学生駅伝や実業団で活動する長距離ランナーにとっては、なじみ深いアシックスのランニングシューズブランドに紐づいたものです。
おなじみのソーティーマジックやターサーに、TENKAシリーズならではの、左右非対称の大胆なカラーリング、兜などの装飾に用いられていた総角(あげまき)結びに由来するデザインが施されています。
シューズだけでなくウェアも展開されている
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アシックス ストレッチウーブンジャケット TENKA【メンズ】
■素材:表地(本体/ポリエステル100%, 切替部分/ポリエステル84%, ポリウレタン16%)、裏地(ポリエステル100%)
■サイズ:S/M/L/XL
■カラー:フラッシュコーラル
アシックスTENKAシリーズは2019年モデル以前は、レーシングシューズだけ展開されていたわけではありません。練習時にパッと羽織れるジャケットやロングTシャツ、パンツやレーシンググローブなども商品展開されていました。
戦国武将をモチーフにしたロゴと、ランナーの熱い想いを表したレッドのカラーリングでデザイン性も高く、機能性もストレッチ性、通気性と保温性など、長時間着用したときの快適さが追求されたものでした。
TENKAの最新シリーズは3モデル!
アシックスTENKAシリーズの最新モデル(2020年)は、以下3種類のレーシングシューズが展開されています。
- SORTIEMAGIC RP 5 TENKA
- SORTIEMAGIC LT 2 TENKA
- TARTHEREDGE 2 TENKA
ここでは、各モデルの特徴についてみていきましょう。
駅伝やロードレースに最適な競技者モデル「SORTIEMAGIC RP 5 TENKA」
「SORTIEMAGIC RP 5 TENKA(ソーティマジック RP 5 テンカ)」の特徴は、アシックスオリジナルの技術がふんだんに盛り込まれ、スピード重視のマラソン・駅伝ランナーにぴったりのレーシングシューズとなっている点です。スピードが重視されるロードレースの場合、走行時の安定性はもちろん、蹴り出し時の反発性が非常に重要です。
また、ソールの中足部に入っている「プロパルションプレート」と、シューズ下部に採用された軽く弾力性の高い「FLYTEFOAM PROPEL」によって反発力が増し、強力な蹴り出しが可能です。日々のトレーニングで強い脚をつくりあげているランナーにとっては、高いパフォーマンスを引き出せる構造となっています。
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アシックス SORTIEMAGIC RP 5 TENKA【ユニセックス】
■素材:〔アッパー〕合成繊維・人工皮革 、〔アウター〕ゴム底・合成底
■サイズ:25.5〜28.0cm
■カラー:セーフティーイエロー/ブラック
■幅/ラスト:STANDARD
軽くてかつバネに優れたモデル「SORTIEMAGIC LT 2 TENKA」
「SORTIEMAGIC LT 2 TENKA(ソーティマジック LT2 テンカ)」は、反発性とスムーズかつしなやかな走行性を両立させた競技用レーシングシューズです。ミッドソールに採用されたアシックスのオリジナル技術「FLYTEFOAM PROPEL」によって、シューズに軽量かつ高い弾力性能を持たせながらも、アウターソール材料には耐摩耗性とクッション性に優れたAHARスポンジを組み合わせることで、高いクッション性でソフトな接地感を実現しています。
反発力の高いシューズは、長距離を走る上でレース後半の疲れを感じる要因にもなるので、反発力がありながらもソフトな接地感で走りたいランナーには、こちらがおすすめです。
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アシックス SORTIEMAGIC LT 2 TENKA【ユニセックス】
■素材: 〔アッパー〕合成繊維・人工皮革、〔アウター〕ゴム底・合成底
■サイズ:25.0〜28.0cm(0.5cm刻み)
■カラー:YE/BK(Safety Yellow/Black)
■幅/ラスト:STANDARD
マラソンサブ3を狙うランナーのためのモデル「TARTHEREDGE 2 TENKA」
「TARTHEREDGE 2 TENKA(ターサーエッジ 2 テンカ)」は、フルマラソンで3時間切りを狙うランナーに向けて開発されたハイエンドレーシングモデル。ベースのモデルである「TARTHEREDGE 2」は“追従するFIT”を開発コンセプトにしており、アッパー素材のメッシュ材「アダプトメッシュ2.0」で、軽量性と通気性、そしてフィット感を向上させています。
そのシューズにキック時のロスを軽減する「デュオソール」や優れた反発性をもった「FLYTEFOAM PROPEL」が加わっています。42.195㎞を走る間も、熱を逃がしながら、安定してスピードをもって走ることができるシューズ性能が実現。まさにマラソンを速く走るための、本格派レーシングモデルとなっています。
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アシックス TARTHEREDGE 2 TENKA【メンズ】
■素材:〔アッパー〕合成繊維・人工皮革、〔ソール〕合成底・ゴム底
■サイズ:24.5〜30.5cm
■カラー:フラッシュイエロー×ブラック
旧モデルも魅力的なアシックス TENKA
アシックスTENKAシリーズは、シーズンによってデザインがガラッと変わります。2019年に発売されたレーシングシューズは以下の3つです。
- SORTIEMAGIC RP 4 TENKA
- TARTHEREDGE TENKA
- LYTERACER TENKA
2019年モデルはレッドを基調としたデザイン性の高いモデルでした。在庫限りにはなりますが、このデザインが気に入った方はぜひチェックしてみてください。それでは各々のモデルについて見ていきましょう。
本格的なレーシングシューズ「SORTIEMAGIC RP 4 TENKA」
「SORTIEMAGIC RP 4 TENKA(ソーティマジック RP 4 テンカ)」は、本格的な競技用レーシングシューズのハイエンドモデルとして発売されました。接地や蹴り出しのグリップを高めるデュオソールや、軽さと優れた反発性を実現するアシックスオリジナルの「FLYTEFOAM PROPEL」が搭載され、軽量化を追求しながら、反発性とグリップ性を高めた仕様となっています。
レッドのカラーリングと日本の伝統的な文様がフィーチャーされたデザイン、かかとにあしらわれた戦国武将のアイコンなども特徴的で、デザインにこだわりたいランナーにもおすすめできるシューズです。
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アシックス SORTIEMAGIC RP 4 TENKA【ユニセックス】
■素材:〔アッパー〕合成繊維・人工皮革 、〔アウター〕ゴム底・合成底
■サイズ:22.5〜28.0cm
■カラー:Sレッド×ホワイト
サブ3を狙うランナーにぴったりな「TARTHEREDGE TENKA」
「TARTHEREDGE TENKA(ターサーエッジ テンカ)」は、2020年モデルの「TARTHEREDGE 2 TENKA」と同じく、マラソンのサブ3を狙う人向けに作られたレーシングシューズです。2020年モデルとの違いは、アッパー部分で、こちらは人工皮革で補強したメッシュ構造を採用しています。
アシックスは日本のメーカーで、日本人の足型を知り尽くしており、このシューズも日本人にあった快適なフィット感があります。デュオソールやFLYTEFOAM PROPELも採用され、グリップ性と反発性も兼ね備えたレーシングシューズとなっています。
日常のトレーニングまで対応するエントリーモデル「LYTERACER TENKA」
「LYTERACER TENKA(ライトレーサー テンカ)」は、日常のトレーニングから、本格的なレースまで幅広く対応できるモデルです。もともとライトレーサーは部活生のトレーニング用として開発されたシューズであり、「LYTERACER TENKA」もそれを踏襲したシューズとなっています。
アッパーのダブルラッセルメッシュで通気性を確保しながら、アウターソールには耐久性に優れたAHARPLUS、補強部分にスエード調の人工皮革を用いることで高い耐久性を確保。毎日のトレーニングに耐える強さがありながら、練習もレースも対応できる汎用性を持ち合わせている点が、うれしいポイントです。
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アシックス LYTERACER TENKA【メンズ】
■素材:〔アッパー〕合成繊維・人工皮革、〔ソール〕ゴム底
■サイズ:24.0〜29.0cm
■カラー:SPEED RED/WHITE SILVER
TENKAはどんなランナーに向いている?
アシックスTENKAシリーズは、駅伝やロードレースに適したシューズですが、具体的にどんなランナーに適しているのでしょうか。ここからは、例を示しながらお伝えします。
学生駅伝やマラソンで勝ちたい競技者
出典:PIXTA
アシックスTENKAシリーズは、スピードが出やすいシューズなので、学生駅伝での区間記録を狙いたい人や、マラソンやロードレースで上位を狙いたい人、いわゆる「勝ちたい競技者」向けのシューズといえます。それは、プロパルションプレートやFLYTEFOAM PROPELなど、高い反発性を得るための技術が搭載されたレーシングシューズだからです。
高い反発性を持ったシューズは、スピードが出やすい一方、安定して走るには強い脚とある程度の走行技術が必要です。TENKAシリーズのポテンシャルを十分使いこなせるランナーは、上を目指し恒常的に日々トレーニングを積んでいるランナー、すなわち学生駅伝やマラソンで活躍する選手であるといえます。
5㎞や10㎞ロードレースで自己新記録を狙うランナー
出典:PIXTA
アシックスTENKAシリーズは、ロードレース向きのシューズであるともいえます。それは、高い反発性がランナーのスムーズな足運びを実現させ、スピードに乗って気持ち良く走ることができるからです。
また、優れた反発性能だけでなく、モデルによってはソフトな接地感で走ることが出来たり(SORTIEMAGIC LT 2 TENKA)、走行時の熱を逃がしてくれる(TARTHEREDGE 2 TENKA)など、ロードを気持ち良く走り切るための機能にも優れています。
5㎞~10㎞のスピードを求められるレースで自己新記録を出したい選手には、うれしい機能を持ったシューズといえるでしょう。
マラソンで3時間を切りたいランナー
出典:PIXTA
マラソンで3時間を切りたいランナーは、「TARTHEREDGE 2 TENKA」のターゲットユーザーであり、それに焦点を合わせてシューズも設計されています。3時間の壁を必ず超えたいランナーにとっては強力な味方となってくれるでしょう。マラソンでサブ3を狙うには、ある程度のスピードを維持しつつ安定して走ることが重要です。
「TARTHEREDGE 2 TENKA」はフィット感が良く、グリップ性と反発性に優れているため、自分と一体化しているかのような感覚で、42.195kmを気持ちよく走り切ることができるでしょう。
アシックス TENKAは「勝ちたい」という思いに応えてくれるシューズ
出典:PIXTA
今回は、アシックスのTENKAシリーズについて、その背景やシューズ毎の特徴をお伝えしてきました。アシックスTENKAシリーズは、「勝ちたい」という想いで練習している選手の力になってくれるシューズであるといえるでしょう。
駅伝やロードレースを勝ちたい学生や実業団の選手にとって、シューズを選ぶときに重要視されるのは「いかにスピードが出せるか」ということです。その期待にアシックスTENKAシリーズは、アシックスのさまざまな技術を活用して応えてくれています。
また、選手にとってうれしいのが「勝つためのシューズ」であるというコンセプト。シューズの機能としては申し分がないので、ある種のゲン担ぎで選んでみてもいいのではないでしょうか。ぜひ、一度試してみてください。
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