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本番前に予習!もうすぐ第96回『箱根駅伝』
「箱根駅伝」といえば、お正月の風物詩のひとつですよね。箱根駅伝を100パーセント楽しむために、コースの特徴や実際に応援するときのポイントを紹介します。
96回大会は、下記の大学が出場予定となっています。
【第96回箱根駅伝出場校】
・東海大学
・青山学院大学
・東洋大学
・駒澤大学
・帝京大学
・法政大学
・國學院大學
・順天堂大学
・拓殖大学
・中央学院大学
・東京国際大学
・神奈川大学
・日本体育大学
・明治大学
・創価大学
・筑波大学
・日本大学
・国士舘大学
・早稲田大学
・中央大学
・関東学生連合
距離は往路と復路合わせて200km以上
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箱根駅伝は最も短い5区・6区の20.8km、最も長い2区・9区の23.1kmであり、1人20km以上の距離を10人で走るので総距離は200km以上にもなります。合計すると10時間以上かかるため往路は1月2日、復路は1月3日の2日がかりで開催される、国内でも非常に規模が大きいロードレースです。
【各区間】
第1 区(21.3km)大手町 読売新聞社前~鶴見
第2 区(23.1km)鶴見~戸塚
第3 区(21.4km)戸塚~平塚
第4 区(20.9km)平塚~小田原
第5 区(20.8km)小田原~箱根町 芦ノ湖駐車場入口
第6 区(20.8km)箱根町 芦ノ湖駐車場入口~小田原
第7 区(21.3km)小田原~平塚
第8 区(21.4km)平塚~戸塚
第9 区(23.1km)戸塚~鶴見
第10 区(23.0km)鶴見~日本橋~大手町 読売新聞社前
復路は見た目と実際が異なる!
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箱根駅伝を観戦する上で押さえておきたいことは「一斉スタート」と「繰り上げスタート」です。箱根駅伝は交通量が多い道路を規制して開催されているため、制限時間が設けられています。
この「一斉スタート」と「繰り上げスタート」が起きると、見た目の順位と実際の順位が変わってくるので注意が必要です。
【一斉スタート】
一斉スタートとは、往路で1位を通過した学校から10分経過してからゴールした場合、復路のスタートは該当する学校は一斉にスタートします。つまり、復路で一斉スタートした場合、往路の結果はそのまま反映されているため、見た目と実際の順位が異なります。例えば、一斉スタートする学校の中でも一番速いチームと一番遅いチームの差が5分ついていたとしても、見た目では同じ位置を走っていることになるのです。
【繰り上げスタート】
繰り上げスタートとは、指定の時間を過ぎた場合、前の走者が中継所に到着していなくても、次の走者はスタートしなければなりません。往路の場合、往路の鶴見・戸塚中継所では先頭の走者が通過してから10分、平塚・小田原中継所は15分、復路はすべての区間で20分経過した場合に繰り上げスタートになります。
このとき、繰り上げ走者は母校の襷ではなく運営が用意した「白襷」をつけなければなりません。つまりトップの大学が速ければ速いほど、繰り上げスタートの大学が増えてしまいます。「母校の襷を繫ぐ」ということも箱根駅伝では大きなポイントになっています。
テレビで観戦する場合は、総合結果が表示されていますが、現地で応援する場合は順位が分かりにくいので注意しましょう。特に10位までが獲得できるシード権のラインに、一斉スタートの学校が入ると計算が必要で混乱しやすいです。
まだ差が開いていない往路は「集団」の迫力がある!
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もし特定の大学を熱心に応援しているのではなく、箱根駅伝の雰囲気や盛り上がりを感じたいのであれば、復路よりも往路で観戦するのがおすすめです。3区辺りまでであれば、差が生まれていたとしても、集団で走っていることが多く、迫力がある駅伝を感じられます。復路だと、先程のように見た目の順位と実際の順位が異なっていたり、差が広がり過ぎたりしていることが多いです。
区間のポイントを押さえよう!各大学の戦略を考えるのも面白い!
箱根駅伝をどこで観戦するか考えるときはコースの特徴を把握しておくことが大切です。コースには距離や高低差などの要素に各学校の戦略が加わって選手の配置が決まるので、コースの特徴が分かっていると楽しみやすいです。ここからは各コースのポイントを簡単に紹介します。
集団戦がほとんどの1区
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1区はスタートしてから集団走がしばらく続きやすい区間です。平坦なコースが続くので安定して走りやすい区間でもありますが、17km過ぎの六郷橋には細かいアップダウンがあります。年によって変わりますが、この六郷橋付近で勝負を仕掛ける選手が多いのが特徴です。
このような特徴から、1区では持ちタイムが速くなくてもラストスパートが得意な選手や、スパートをかけられてもしっかりついていける粘りがある選手が起用されやすいでしょう。どこの学校も次の「花の2区」にエースを置いているので、良いリズム・順位で襷を繋げたいと考えています。
エースが集まる花の2区、3区
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各校のエースが集まる「花の2区」。距離が長く他の学校はエースを配置してくると予想されるので、大差をつけられないように実力がある選手が走ります。特に海外の留学生や日本代表の学生が走ることが多いので「ごぼう抜き」も見ものです。最近では、3区にもエースが起用されることが増えています。2区の結果が芳しくなくても修正でき、良い結果であったとしてもそのまま逃げ切って余裕を持った状態で5区に臨めるからです。
個人的にはアクセスしやすく、多少歩けば人が少ない穴場が多い2区と3区で応援するのをおすすめします。テレビでよく見る選手を生で見れるのも魅力ですよ。
距離が変わった4区
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4区は2016年まで18.5kmと唯一20kmに満たないコースであり「スピード区間」と呼ばれ、1500mなど中距離が速い選手が起用されることが多くありました。今では20.9kmに延長され、同時に5区の距離も短縮されています。
3区と5区の繋ぎの区間として考えられていますが、山に特化した選手がいない場合は、4区の順位のまま往路を終わることもあるため、チームによっては重要度が高い区間です。
伝説の誕生なるか?箱根の山!
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箱根駅伝の名物である「山登り」。標高874mまで一気に駆け上っていく、箱根駅伝最大の難所です。4区まで結果が悪かったチームでも、山登りと相性が良い選手がいれば順位を大幅に上げることもできます。反対に4区まで快調に走れていても、5区で調子を落としてしまえば大ブレーキになってしまうので、予想がつかないコースです。最高到達点は16.2km地点であり19㎞は一気に下っていくため、衝撃に耐えられる強靭な肉体が求められるでしょう。
6区は5区で登った山を一気に下っていきますが、最初は比較的傾斜が急な登りです。箱根の下りは想像以上に急斜面であり、そこを全力で走るには勇気が必要です。最も体にかかる負荷が高く、6区を走るとしばらく筋肉痛で歩くのも辛くなる選手もいるそうです。
トップが入れ替わる?7区・8区
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復路に入ると1位が通過してから最後尾が通過するまで10分から20分の時間差があります。長く箱根駅伝の雰囲気を楽しみたい方は復路で応援すると良いでしょう。復路の最大の魅力はトップ争いです。7区は細かいアップダウンがあり、スタートする時間は日が昇り気温が一気に上がります。ペースを掴みにくいだけでなく、強い日差しに体力を奪われるので走るのが難しいコースといわれています。
8区も同様に浜風が体力を奪い、後半の上り坂は選手にとって脅威的な存在です。このような7区と8区の構成なので、順調にトップを走っていた学校でも失速してしまい、走る選手の調子によって差が大きく出てしまいます。トップが入れ替わることも珍しくありません。
シード権争いも注目9区・10区
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9区と10区の区間距離は共に23kmを超えて非常に長いため、逆転の可能性も十分に考えられます。7区・8区から続くトップ争いだけでなく、10位に入れるかどうかの「シード権争い」にも注目です。シード権とは、箱根駅伝本戦の10位までに与えられる権利で、予選会に出場することなく翌年の箱根駅伝への出場が決まります。10位と11位の差が大きく開いていることもありますが、年によっては10位を狙うチームが複数集団になることもあります。
合計で200km走る箱根駅伝では、9区の時点でトップが決まってしまうケースも珍しくありません。そのようなときはシード権争いに注目するのもおすすめです。
現地で応援するなら必須!押さえておきたい4つのポイント!
コースをある程度把握できたところで、現地で応援するときのポイントを紹介していきます。
通過予想時刻から綿密に計画を立てる
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まずは、当日の予定を事前に計画しておいてください。各区間にはそれぞれ選手が通過する時間の目安が発表されています。しかし、細かく目安が公表されているわけではないので、ある程度通過する時間を予想しなければなりません。
特にアクセスが良い地点では応援する人も多く、道路が見えないこともあります。車で現地に向かう方も多いですが、駐車できる場所が少ないので注意してください。「現地に着いたときにはもう選手が通過してしまった」ということがないように、余裕を持って行動しましょう。
ラジオやテレビを準備
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現地で応援するときの最大のデメリットは、テレビと違ってその場で「今の」順位などの状況が分かりにくいことです。特に箱根駅伝の特設サイトはアクセスが集中しているので、情報を見るのに時間がかかる場合もあります。テレビやラジオなどをスマートフォンで行うと、バッテリーを激しく消耗してしまうので注意してください。
観戦するときは、ポータブルテレビやラジオを個別で用意するのがおすすめです。普段使いできるものを選べば、快適に箱根駅伝を観戦でき、その後も便利です。
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シャープ AQUOS ホワイト
ヘリコプターが見えたら近づいてきた合図!
箱根駅伝はテレビで中継されており、ヘリコプターによる空撮も行われています。現地で観戦していると、今選手がどこを走っているか分かりません。そのときは、上空を飛んでいる飛行機が1つの目安になります。飛行機が上空近くを飛んでいれば、同様に選手たちも近づいてきているので、応援の準備をしましょう。
暖かい格好と動きやすい靴で!
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箱根駅伝の当日は非常に冷え込みます。スタート時間も早いので、現地でスタンバイするときは気温が上がりきっておらず寒く感じるでしょう。長時間気温が低いところにいると体調を崩してしまいます。なるべく暖かい格好をして観戦するようにしましょう。
また、「現地に着いてみたら意外と人が多かった」ということも考えられます。コースの沿道に沿って歩けば、人が少なく応援しやすい場所が見つかりますが、駅から離れていることがほとんどでしょう。電車を使って移動するのであれば、駅から歩く距離が長くなりやすいので、動きやすい靴で観戦するのがおすすめです。
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アイリスオーヤマ カイロぽかぽか家族 60個入り
箱根駅伝ファン歴20年の筆者がこっそり教える!駅から近い穴場応援ポイント!
アクセスが良い場所だと、早目に場所取りしないといけませんが、応援しやすいのでおすすめです。では、駅から近い応援ポイントはどこか紹介していきます。
花の2区を見るなら横浜駅!
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「箱根駅伝といえば花の2区」という人も多いため、観戦する人の数は非常に多いです。横浜駅東口を出たすぐのところが2区のコースになっています。新年ということもあるため、箱根駅伝を観戦したあとにも初詣などにも行きやすく、アクセスが優れています。
しかし、横浜駅周辺の箱根駅伝のコースは道路の車線が多く、反対車線だと見えづらいので注意してください。観客の数も多いので余裕を持った準備がおすすめです。
3区・8区なら藤沢駅!
「湘南」地区を走る3区と8区を観戦するのであれば、藤沢駅が1つのポイントになります。藤沢駅の北口を出て10分程歩いたところが箱根駅伝3区のコースになり、ちょうど遊行寺の坂を下ったあと周辺です。
駅から近いだけでなく、藤沢駅はJRの東海道線が走っているので、3区の応援をしてから小田原中継所に向かうことも可能です。この時期の電車は非常に混雑しているので注意してください。
迫力があるのはやっぱり復路のゴール
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箱根駅伝では、やはりフィニッシュの瞬間が盛り上がります。往路の方が、続々とランナーがゴールするので見応えがありますが、箱根の山の上になるのでアクセスは悪いでしょう。復路の場合だと、大手町駅から非常に近く総合優勝の瞬間をしっかり見れるのでおすすめです。ただし、復路のゴール地点は観客だけでなく、メディアもたくさん集まっているので良い場所を確保しないと選手やゴールの瞬間を見れないので注意してください。
知識があると楽しめる!しっかり予習して箱根駅伝を観戦しよう!
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箱根駅伝は自宅のテレビで見るのも良いですが、現地には現地にしかない独特の雰囲気や選手のスピードをダイレクトに感じられる魅力があります。「自分の目の前を走った選手がどのような気持ちなのか」「今後の展開はどうなるのか」といったことも、コースを良く知っていると想像が膨らんで楽しくなります。
今回は箱根駅伝のコースや、おすすめの応援スポットについて紹介しました。箱根駅伝を最大限楽しむためには、選手のことを詳しく知るのもおすすめです。例えば、地元出身の選手や知っている高校出身の選手など、身近な選手が走っていることもあります。自分と共通点があれば親近感が湧き、応援もしやすくなるでしょう。
コースと一緒にどのような選手がいるのかも押さえて、箱根駅伝を楽しみましょう!
ITEM
あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド!(2020) (ぴあMOOK)
発行年月:2019年11月26日
予約締切日:2019年11月15日
ページ数:89p
サイズ:ムックその他
ISBN:9784835641096
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